Nicotto Town



嗚呼 憧れのTHORENS



レコードプレーヤーの修理完了。針をゆっくり落とせるようになった。
ソースによってカートリッジ/プレーヤー/アンプ/スピーカーを替えるなんて、
お大尽にのみ許された遊びだと思ってた。半世紀後に夢を叶えた気分です。

オーディオ世代はブランド物にめっぽう弱いので、
オークションに往年の銘機が出てると頭に血がのぼっちゃう。
THORENSというのは今でもあるのかな、ドイツのプレーヤーメーカー。

エアチェックが流行した70年代のFM雑誌には必ず、
国産舶来の高級機の広告が出ていて、それで名前を覚えたものです。
プレーヤーだと国産はマイクロ、舶来はTHORENSが印象的だった。

ターンテーブルだけで30万、アームは別売りで12万とか、
国産の中級システムコンポーネント揃えてもお釣りがくる金額でした。
半世紀が経過し、THORENSのプレーヤーもオークションで出回っている。

即決ウン十万というのもあれば1円スタートのもある。
二週間ほど前、破格の安値で落札された1台は油断した。
落札終了時刻を忘れ風呂に入ってしまい、予定していた金額未満で他の人に。

グヤジイ。しばらくTHORENS見るたびに追いかけてたんですが、
先日某有名オーディオショップのブログ読んで目が覚めた。
毀誉褒貶激しい店ですが、オーディオの楽しみは二種あるという説には納得。

とにかく究極を求める、ハイエンドの楽しみ方もあれば、
AMラジオで音楽を聴いたころの喜びを延長したチープな道もある。
店主は世代が近いのかな。中波から流れる洋楽を聴く喜び、ってのに共感する。

幸運にもTHORENSのプレーヤーを入手したとしましょう。
システムの他の部分をTHORENSに匹敵する機材で揃えないといけない。
高くて性能が良かろうがデジタルなんてもってのほか、純アナログで。

カートリッジはMM/MC数個、ヘッドシェル、高音質シェルリード、
PHONOケーブル、高級フォノイコや昇圧トランス、またもケーブル、
プリアンプはマランツ、パワーアンプはマッキントッシュあたりか。

いや、プリはマークレビンソン、パワーはGASという方向もある。
両方買い、アルテックやタンノイ、JBL等の名スピーカーも揃え、
もちろん1m数万のケーブルで繋ぎ、電力は家庭用と別に契約し……

中古でも1000万以上、しかもオーディオルームも必要。
業者に頼み庭か地下に作る……ここまでやって初めて、
THORENSというプレーヤーの偉大さが理解できるのでしょう。

ギターアンプで馬鹿デカい音は堪能できるから小音量でいい。
部屋が狭くなるのはイヤだからスピーカーもせいぜい中型まで、
だったら片Ch30W~50W程度のアンプで十分だ。

所有する機材で既にシステムは完成しており、LPもCDも豊富にある。
その道のプロのブログで目が覚め、今は部屋の模様替えを企画中です。
でもTHORENSはついチェックしてしまう。入札しないよう気をつけよう。







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