Nicotto Town



薄利多売と好況の関係


ご無沙汰です。生きてますが、そんなドーデモイイはさておき。
オエライ方々の御主張によると、戦後最長の好景気が持続してるそうですな。
だがワタクシ、現代に薄利多売の高品位製品が溢れる状況を憂うる一人っす。

先日アマゾンでUSBメモリを1本買った。32GBで700円! 安っ!
これで驚いてたが、そのうち外付けHDDが欲しくなってきて物色した。
これも買った。USBバスパワー駆動のポータブル、1TBで5000円!!

安物って安かろう、悪かろうの精神で作ってよいと思うんだけど、
コイツらいったい何年使えることやら。今の品物って安くて質が良すぎる。
ここでイキナリ、おにぎりの話に飛んでみる。

全国展開している安売りスーパーがしばらく前にできまして、
オニギリ1個50円で売ってるの。シャケ、ウメ、オカカ、ツナマヨ……。
開店直後に買って食べた。まあ、価格相応と評してよいものだったんだが。

さっき久しぶりに買ってきた。オドロイタ。品質向上甚だしい。
海苔が格段に香り高くなり、シャケの分量も大幅に増加している。
これじゃコンビニのが売れなくなるのでは?と心配になってしまった。

近年の散髪は、男性歓迎のノボリを立てた美容院でお願いしている。
カットだけなら980円である。これも技術に比してあまりに安い気がする。
美容師さんは一時間に何人こなせばよいのか、心配してしまう。

殆どの方は『企業努力』『合理化』という言葉で片付けるんでしょうが、
ものづくりや職人に過度な思い入れのあるワタクシとしては、
あまりにも行き過ぎじゃないのかしら?と首を捻りたくなる風潮がある。

この話を推し進めると、国内各産業の画一化という話に辿り着くだろう。
究極の合理化と品質維持を果たした企業体による市場の寡占が進むワケ。
悪しき社会主義(佳き社会主義があるかはシラン)だと思うのよね。

製造業だけでなく、サービス業でも、情報産業でもそうなるんだろうなー。
この風潮はもう止めようがない。世界的に『善』と認識されてるんだから。
世の人が正しいコト、合理的なコトばかりを持て囃すためこうなった。


高度技術(機械・情報)による大量生産品の氾濫が生み出したのは、
労働力(知性含む)としての人類の相対的価値低下だ、という命題を提出しよう。
この話題には様々な側面があるので、思いついたらまた書くことにします。





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