Nicotto Town



お笑いとロックとコント


喜劇、コメディ、落語、演芸は大好き、『お笑い』はキラーイ。
先日ラジオで聞いた二人組のコントはツッコミどころ満載でした。
ボケ役が斬新なロックバンドを作ると言い出し、相方がツッコむんですが……。

「まずメンバー構成ね、全員シンバルにします」
「メロディー楽器、ないんかい!」
(私)ライヒの『拍手の音楽』も山塚アイのボアドラムも知らないのね。

「楽器を壊すなんて古い。会場を更地にします」
「お客さんどーなんの!どーすんだよ!」
(私)ユンボでハコの壁壊したハナタラシのモノクロ写真、あったなぁ。

「CD作ったらバッキバキに割って砕いて売ります」
「どうやって聴くんだよ! 聴けねぇよ!」
(私)クリスチャンマークレイの『Record without Cover』持ってたっけ……。

ずっとこの調子だったため疲れました。客が笑ってるのは不思議だったなぁ。
構成作家さんもトンガリ系ロックなんて知らんだろうしねぇ。
でもパロディで笑い取るならまず、当該分野一通り調べないとマズいよね。

さて『ぺこぱ』というコンビを以前見て感心しました。
小柄な人の言語センスがシュールかつ自虐的で、自己の対象化が上手いうえ、
なんといってもリズムが卓越している。もろにロックの『間』なんです。

彼が元々バンドマンで、リズム感を最重視していると聞き納得しました。
言葉や動きの醸し出すリズム/ビートがビシバシ「クる」んです。
ここまで『音楽』的なコメディアンは珍しい。吉本からは出ないタイプだ。

褒め過ぎかもしれないけど、バスターキートンやハーポマルクスのシュールさ、
ジェリールイス、ベルーシ、初期エディマーフィ等の暴力性、
フランキー堺やTV期の渥美清と比べて遜色なし!と感じたのです。

コメディアンの旬はあっという間に過ぎてしまいますけど、
見た時の『ぺこぱ』は文句なしに面白く、気に入りました。
でも『お笑い』界に順応しちゃうんでしょうねぇ。そこが惜しいなぁ。




月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.