Nicotto Town



第Ⅱ期レム・コレクション始動!


 

SFマガジン最新号の表紙がレムだったので飛びついたけど、
初邦訳の短編とマイケル・カンデル宛の書簡でオシマイ。
腹が立ち調べてたら……国書刊行会がレムコレクションの続編を出すという。

ラインナップ眺めて……ああ読みたい、全部買うしかない。
噂には聞いていた短編『ヒロシマの男』、サイベリアーダの未訳、
『無敵』(『砂漠の惑星』)新訳も読みたいが、凄い本命が二冊ある。

泰平ヨン連作のラスト『地球の平和』が出版されるのも驚きだが、
確かレムが出版を禁じていたはずの『マゼラン雲』(『マゼラン星雲』)まで!!
どうしよう。刊行終わるまでは死ぬわけにいかなくなっちゃった。

デビュー作や『マゼラン雲』まで出版されるということは、
レムの遺産管理者からかなり信頼を得たんでしょうねー。
初期作の共産主義的オプティミズムをレム自身は葬り去りたかったそうだし。

でも共産圏SFという雰囲気バリバリの作品も、今読むと味があるんですよ。
旧ソ連の童話は昔けっこう日本に入ってきて、私も数冊持ってたけど、
テクノクラート万歳という明るい未来観に、世代的に共感を抱いてたものです。

脱線するけど、60年代の科学主義万能という楽天的世界観、
サイバーパンク以降の『テクノロジーによる人類の変容』と無縁だし、
各国固有の価値観を保ち人が交流するという理想郷は悪くないもんだと思う。

エフレーモフの『アンドロメダ星雲』も未だに好きな作品です。
『マゼラン雲』の一部を誰かが紹介したのを読んだことがあったが、
レムのプロレタリアート賛歌というのも、色々奥深き面白みがあります。

刊行予定がダウンロードできますから、興味ある方はご覧あれ。
知らない若手(?)の翻訳家が目立つけど、仕方がない。
ヨンが「吾輩」と自称しなくても、もう怒らない。読めるだけで幸せですもの。

アバター
2021/11/05 13:46
こんにちは。どれも楽しみでもう、たまりません。
ただ深見弾氏の旧訳が(なーんとなく)パージされてく気配もありますが、
これも時代の趨勢というやつですね。仕方ない。

トルルとクラパウチュスの痛快なサイバネ論理学冒険譚も嬉しいですね。
完璧な短編集も欲しいけど、昔サンリオが予告してた『技術大全』『偶然の哲学』、
『SFと未来学』等の文明論も完訳で読みたいものです。
アバター
2021/11/05 12:17
こんにちは!
わたしはII期がはじまりトップバッターが『インヴィンシブル』だとは知っていましたが、
けっこうレアものまで出るのですか。
サイベリアーダの未訳は楽しみですねー!!

国書刊行会はレム・コレクションちゃんと短編集も出して欲しいです。
傑作集でお茶を濁すのは……。



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