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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|文藝上の自然主義(19)

■近代文藝之研究|研究|文藝上の自然主義|二 (12)

併しながら此等の諸特質は究竟何を生命として發動してゐるか、此等の背後には、さらに/\奧深く或る一物の熱い息が力となつて之れを活かしてゐるのでは無いか。何等かの一物が、ギリシャの昔から廿世紀の今日に至るまで、子となり孫となるものゝ努力向上の...

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■近代文藝之研究|研究|文藝上の自然主義(18)

■近代文藝之研究|研究|文藝上の自然主義|二 (11)

斯くしてロマンチシズムには更に中古的、神祕的といふが如き特性を生ずる。情緒的、自然的、理想的、自我的、中古的、神祕的、吾人は此の六項目の何れかゞ并存し若しくは獨存して其の中心動力となり居るものをロマンチシズムと定義せんとするのである。其の...

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■近代文藝之研究|研究|文藝上の自然主義(17)

■近代文藝之研究|研究|文藝上の自然主義|二 (10)

最後に、クラシシズムの特質現實的といふことの反動は空想的または超現實的といふことになる。現實平明の境の無味なるに飽いて、大に空想の欲を逞しうせんとする。必然の結果は時代に於いても場處に於いても現實を超越するに如くは無いことゝなる。時代に於...

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■近代文藝之研究|研究|文藝上の自然主義(16)

■近代文藝之研究|研究|文藝上の自然主義|二 (9)

續いてはクラシシズムの形式的といふことから直ちに内容的といふことに反り來たつて、之れを客觀の對境に求めれば理想的となり、之れを主觀の我れに求めれば自我的となる。外形の空虚なるを去つて一指直ちに充實した中心の骨髄に觸れんとする。其の骨髄を向ふ...

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■近代文藝之研究|研究|文藝上の自然主義(15)

■近代文藝之研究|研究|文藝上の自然主義|二 (8)

而してビーアス氏は此の主義が包括する諸概念を數へて、情緒の強烈、繪樣なるものに感じ易き事、自然の景を愛する事、隔たりたる時代場處に對する興味、不思議神祕に對する好奇心、主觀的なる事、抒情的なる事、自我の挿入、熱心なる新藝術の實驗等とした。以...

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