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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(68)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 十四(5)

されば最後に描圖派の新畫風の一例としてサーゼントの事を一言して此の文を終へやう。言ふまでもなく彼れがヨーロッパの畫壇に於ける地位は專ら肖像畫家としてゞあるが、其の畫風は直ちにフランスのローダンが、彫刻を想ひ出させる。印象派其の他に現はれてゐ...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(67)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 十四(4)

歴史畫、神話畫、宗教畫等が減じて、肖像畫が榮え、風俗畫が榮え、風景畫が榮え、水彩の發達が益々此等の傾を助けて、色彩の上には光線に忠實な印象派の影響をも取り入れ、畫材の上には田舎や下層の現代生活が多く描かれ、而して描法は昔の表面的な寫實から近...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(66)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 十四(3)

モーロー、シャワ゛ンヌ等の新理想派を論じやうとすれば、ロゼチ等のラファエル前派乃至ワッツ(G.F.Watts)等の新ヴェニス派に振り返り見て、此等イギリスの新理想派を研究しなくてはならぬ。始は之れをも論ずるつもりであつたが、紙幅の都合で他日...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(65)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 十四(2)

色彩は如何に之れを取り扱つても、是れのみで音樂に於けると同じ効果は収められさうにない。此に於いて色彩の傍に自然の事象を借り用ひて、其の目的を達する。此點から見れば、繪畫は到底文字通りに色彩の音樂とはなり得ない約束を持つてゐる。音樂的にはなり...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(64)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 十四(1)

        十四

色彩を主とする裝飾的傾向と、現實自然の眞に觸れやうとする自然派的傾向との結合が印象派であるとすれば、ホヰツスラー等の新派も亦た根本は同じである。ただ其の方法に於て、彼等は印象派よりも更に多く現實の助けを斥けやうとする...

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