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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(20)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 四(7)

盖し繪畫史上の所謂題畫(Subject painting)と彩畫(Painted painting)とは、前に描圖派と色彩派と言つたのに應ずるのであるが、題畫は又文學畫(Literary painting)物語畫(Tale-telling p...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(19)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 四(6)

 自然が凡ての畫の要素を色と形とで有してゐるのは、樂器の鍵子板が凡ての音樂の調子を有してゐるやうなものである。(中略)畫家に自然を自然のまゝに取れといふのは奏樂者にピアノに向かへといふに同じだ。
といふ繪畫と音樂との對比が彼れの畫風の萌すとこ...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(18)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 四(5)

斯やうな色彩上の特色を有する彼れの作は、風景畫に於いて最も著しい現象を呈して來た。彼れの風景畫の大部分には一種特殊の形容詞を冠らせてノクターンス(Nocturnes)シンフオニース(Symphonies)ハーモニース(Harmonies)等と...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(17)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 四(4)

而して同じ著者は更にホヰツスラーが畫風に尋ね上つてゐる。此の畫家が若くてロンドンにゐた頃はロゼチのあの特色ある婦人の畫に心醉してゐたが、後印象派から形の柔かさと流暢さ及び空氣に對する感じを取り、日本の美術から色調の明るい調和、空想的裝飾趣味、...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(16)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 四(3)

 千八百八十八年ミユンヘンに開かれた萬國展覧會英國繪畫室の大壁の中央に一つの全身畫像が懸つた。モデルは脊の高い、ひどくすらりとした婦人であつたが、其の容子がさながら見物から繪のうしろの方へ歩み去らうとしてゐるやうで、ちやうど頭を振り向けた横顔...

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