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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|近代批評の意義(4)

■近代文藝之研究|研究|近代批評の意義 (4)

茲で文藝上の作品に對する説明といふのは、何も訓詁註解の意味では無い。其の作品の有してゐる、形式や中身やの生命を、或は分解し、或は綜合して解説するのである。又評價といふのは、文字通りに其の作品の價値の高下を何等かの標準尺度に照して判定するの謂である。
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■近代文藝之研究|研究|近代批評の意義(3)

■近代文藝之研究|研究|近代批評の意義 (3)

されば本論は自然西洋の批評を中心として立言する〓となる。但し今は敢て科學的に批評といふものゝ定義を下さうとするのでは無い。批評は勿論有用である。古來批評といふことありしがために、文藝が其の眞價を發見せられ、其の生命を永くせられ、其の内容を展開し増加せ...

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■近代文藝之研究|研究|近代批評の意義(2)

■近代文藝之研究|研究|近代批評の意義 (2)

從つて其の歴史的變遷といふが如き者にも、取り出して論ずべき意義は無いのであるが、西洋に在つては文藝の他の一方即ち創作の方面と相并んで、批評も盛んに行はれ、また批評そのものに關する議論なども屡々繰り返されてゐる。我が文壇でも近時批評無用有用の論などが盛...

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■近代文藝之研究|研究|近代批評の意義(1)

■近代文藝之研究|研究|近代批評の意義 (1)

    近代批評の意義

眞理と快樂とは我等人生の闇の荒野にさまよつてゐる姉と妹である。互ひに呼びかはす聲は相聞きながらも、絶えてめぐり逢はず。逢へりと思ひしは假り寢の夢。何時かは再び相抱かう。思ふに人の世一切の努力は皆此の一つの願ひである。批評も亦...

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■近代文藝之研究|研究|藝術と實生活の…(35)

■近代文藝之研究|研究|藝術と實生活の界に横たはる一線|九 (2)

ポツニセフの經歴は、ポツニセフみづから實行してゐる間は味は分からないが、之れが一種の想ひ出になつた時、乃至トルストイの筆を假りて書き綴られた時は人生となつてゐる。若し大悟の人があつて、行ひながら、それを觀照の對境として靜に味ふこと...

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