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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|ドイツ近代の銅像…(4)

■近代文藝之研究|研究|ドイツ近代の銅像彫刻 (4)

ラウホといへば、或は名を忘れてゐる人があるかも知れぬが、ベルリンの菩提樹街頭に立つてゐる、あのすばらしいフレデリック大王の馬上像の彫刻者といへば、知つてゐる人は容易にうなづくであらう。ベルリン中にある銅像の數は何百か知れぬが、美術史上の偉觀とし...

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■近代文藝之研究|研究|ドイツ近代の銅像…(3)

■近代文藝之研究|研究|ドイツ近代の銅像彫刻 (3)

今ドイツに於ける近世の彫刻發達の次第を見るに、普通其の中興の祖を十九世紀の始めに榮へた彫刻家シャドウ(G.Schadow 1764-1850)に歸する。夫のベルリンの正大門とも見るべきブランデンブルグ門の上に安置せられるクォドライガの馬車像、佛...

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■近代文藝之研究|研究|ドイツ近代の銅像…(2)

■近代文藝之研究|研究|ドイツ近代の銅像彫刻 (2)

かやうにして新代文明の光華は、燦然として此の國に輝く。此の意味でドイツの美術工藝は最も觀るに値するのでドイツに銅像石像等の見るべきものゝ多いのも一つは此の理に外ならぬ。啻に見るべきものが多いのみならず、見るに足らざるものも亦た多く、凡秀相混じて...

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■近代文藝之研究|研究|ドイツ近代の銅像…(1)

■近代文藝之研究|研究|ドイツ近代の銅像彫刻 (1)

    ドイツ近代の銅像彫刻

明治四十年十月二十日、予が母校早稻田大學は、創立者伯爵大隈重信氏の銅像を建てゝ其の除幕式を行つた。予も亦た大典に參し得た一人として試に歐洲近代の銅石像彫刻に關する趨勢を述べ、以て當日を紀するの意に代へやうと思ふ。...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻…(33)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻を論ずる書 第九(4)

概して此の彫像は下部に粗にして、上部に移るにつれて威力を増して來る。但し自然の姿勢上顏は殆んど見えない位であるが、顏の表情を中心としたものでないから何の差支もない。此の大胆な粗面を用ひて刻み去つた手、腰、背、頸の寫實的筋肉からは、生命と...

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