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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|講話|繪畫談(1)

■近代文藝之研究|講話|繪畫談 (1)
    繪 畫 談
日本畫の歐羅巴繪畫界に及した影響に付ては、近時我邦でも多少議論があるが、尠くとも傳彩法で、日本畫の影響が歐羅巴の繪畫界に現はれたのは爭ふべからざる事實である。でそれが如何に大に、而してまた如何に長く續くべきかは、精細に研究しなければ斷言する...

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■近代文藝之研究|講話|英國最近の繪畫…(9)

■近代文藝之研究|講話|英國最近の繪畫に就て (9)
それからワッツと共に前に名を擧げて置きましたホイッスラーはニ三年前に死んだのであるが、同じくワッツと相對すべき大家で之はラファエル前派の中から出て、寧ろインプレッションニスト即ち印象派の或る部分をも取り入れ、就中日本畫の影響を澤山に享けた人である...

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■近代文藝之研究|講話|英國最近の繪畫…(8)

■近代文藝之研究|講話|英國最近の繪畫に就て (8)
前申したテート畫堂へ行つて見ますと、特に大きな一室が此人の畫ばかりで充たされて、ワッツ室といふのがあります、此人の繪で尤も有名なのは「希望」と題するもので、地球の上に一人の人が目かくしをして腰をかけて居る、即ち希望は盲目なりといふ心から思ひついて...

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■近代文藝之研究|講話|英國最近の繪畫…(7)

■近代文藝之研究|講話|英國最近の繪畫に就て (7)
以上の畫家はローヤル・アカデミーの正會員であるが、其外一層新しい即ち補助會員であるとか、亦は全く會員外から出た人であるといふ部類の畫家にも隨分勝れたのがあります。また近年物故した畫家に就て一言陳べて見ますと、先づホイッスラーとワッツとが最も大なる...

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■近代文藝之研究|講話|英國最近の繪畫…(6)

■近代文藝之研究|講話|英國最近の繪畫に就て (6)
本來の此人の畫法はどちらかといへばクラシカル即ちやゝともすれば形の勝つた方の、いはゞ整然とした畫風であつて、それと同時に亦た題目も希臘物を取るのであるが、近年サーゼントなどの風にかぶれ[#「かぶれ」に傍点]て肖像畫などを隨分描いた、然るに最近恐ら...

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