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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|時評|新舊演劇の前途(11)

■近代文藝之研究|時評|新舊演劇の前途 (11)
これらの點から云つて、所謂芝居の將來はドーモ一旦今の新劇にでも立還り再び新に出立したものでなければ我等が望める新演劇は完成しないのではないか。若し新史劇を作る人あらば舊俳優にやらせるよりも新俳優にやらして見た方が面白からう、また藤澤氏なり高田氏なり河...

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■近代文藝之研究|時評|新舊演劇の前途(10)

■近代文藝之研究|時評|新舊演劇の前途 (10)
此三つが今日の新劇に不調和に混在してゐることは一見明かである、本郷座の「無名氏」に於ける毛雅の雪中の落ち入りなどは、少なくとも其臺詞に於いて舊劇臭の甚しいもの、すべて新劇では表情の強い處へ行くと皆歌舞伎式の誇大的趣味になる、これに反し平坦な、弱い表情...

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■近代文藝之研究|時評|新舊演劇の前途(9)

■近代文藝之研究|時評|新舊演劇の前途 (9)
西洋でも近代史劇は英のスチーブン、フィリップスがかいたものとか白耳義《ベルギー》のマーテルリンクの書いたものとか伊のダンヌンチオの書いたものとかには皆似たやうな意味がある。史劇とて武士道的精神や中古のシワ゛リーのみを現す者ときまつたものでない、他の一側...

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