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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|文藝上の自然主義(27)

■近代文藝之研究|研究|文藝上の自然主義|三 (8)
然るに降つて十九世紀後半の自然主義に及べば、或は之れを以てロマンチシズムの反動と見るもの、或は之れを以てロマンチシズムの連續と見るもの、全く矛盾した見解をすら生ずるに至つた。是れは何故であらう。十九世紀初頭の自然主義と十九世紀後半の自然主義との間...

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■近代文藝之研究|研究|文藝上の自然主義(26)

■近代文藝之研究|研究|文藝上の自然主義|三 (7)

前に掲げた六要素中の自然的といふこと、すなはち人間の巧僞に反して自然の醇撲に還るといふ傾向がやがて此の自然主義であると共に、情緒的といひ、理想的といひ、中古的といふが如き諸要素も同時に存在してゐるのがロマンチシズムの特色である。斯くの如くにして...

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■近代文藝之研究|研究|文藝上の自然主義(25)

■近代文藝之研究|研究|文藝上の自然主義|三 (6)
さて以上の如きルソー。ワーヅワース等が自然主義は、同時にまたロマンチシズムである。ルソーがフランス革命乃至ユーゴー等のロマンチシズムに根本の刺戟を與へたことは言ふまでも無く、今日フランスのロマンチシズムを説くものは必ず其の淵源を此の人に置く。ワー...

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■近代文藝之研究|研究|文藝上の自然主義(24)

■近代文藝之研究|研究|文藝上の自然主義|三 (5)

吾人は之れを以てたゞ如何に種々なる自然主義があり、また如何に多くの詩人、否殆んど凡ての詩人が自然主義であり得るかの例としたに過ぎぬ。ブランデス氏の此の論は必ずしも凡て首肯すべきものでは無い。同じやうな混雜はブリュンチェールのフランス文學史にも見...

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