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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|藝術と實生活の…(14)

■近代文藝之研究|研究|藝術と實生活の界に横たはる一線|四 (2)

茲では何時でも二つの方角に分かれて進むことを忘れてはならない。一は哲學である、美哲學である。跡から考慮して附加した結論である、知識的滿足を得、また此の滿足した知識で斷えず藝術の弛怠を引き締める役をするものである。又他の一は作る時直...

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■近代文藝之研究|研究|藝術と實生活の…(13)

■近代文藝之研究|研究|藝術と實生活の界に横たはる一線|四 (1)

        四

前段で藝術の努力性の事を言つたから論のついでに藝術本能といふ事を一言して置く。盖し既に努力といへば、必ずそこに目的が伴ふ。何等か爲めにする所が無ければ人間に努力といふものは起こらない。けれども藝術の場合に於い...

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■近代文藝之研究|研究|藝術と實生活の…(12)

■近代文藝之研究|研究|藝術と實生活の界に横たはる一線|三 (5)

しかも尚此の場合の閑事は中に千萬重の大匆忙を包括してゐる。實生活裡の情緒波瀾は如何なるものでも藝術に這入り得ない例は無い。大匆忙が直ちに大閑寂なのである。
藝術の快樂は此の味の異名でなくてはならぬ。其の他作家が往々にして經驗する神...

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■近代文藝之研究|研究|藝術と實生活の…(11)

■近代文藝之研究|研究|藝術と實生活の界に横たはる一線|三 (4)

言はゞ更に深い生活に這入つたからである。手足を動かしてゐる間は、其の動いてゐる部面だけは眞實だが、覺醒、自照、自鑑、要するに意識といふ貴い部面に於いてまだ眞實の度に至つてゐないのである。眞實が此の部面に達した時手や足の活動は休むか...

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