■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝(34)
- カテゴリ: その他
- 2010/06/01 22:45:31
■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝 第七(4)
其の情は明かに説きがたきも、譬へば我が體漸く虚靈となつて、永久無限の邊に導かれ行くが如く、優しく、心細く、物哀れなる心地となるにあらずや。是れ凡て大なる宗教畫が有する一作用にして、畫家の宗教的感情が、おのづから光澤となつて、畫面に流れ出でたるなり...
島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。
■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝 第七(4)
其の情は明かに説きがたきも、譬へば我が體漸く虚靈となつて、永久無限の邊に導かれ行くが如く、優しく、心細く、物哀れなる心地となるにあらずや。是れ凡て大なる宗教畫が有する一作用にして、畫家の宗教的感情が、おのづから光澤となつて、畫面に流れ出でたるなり...
■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝 第七(3)
全局の調子はたしかに人間化したり。されど、人間化して、尚ほそこに神的清淨あらば、是れ神と人との和合にはあらずや。隔絶不可思議を許さずして、むしろ之れを人間に引き下さんとせるは、やがて近世思潮の意義なり。神人一致、、語は古けれども、意は常に新たにし...