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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(15)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 四(2)

彼れが一代の事業は、初め彫畫に於いて大名を博した外、油繪では人物畫で千八百七十二年アカデミーの展覧會に出し、翌年パリーのサロンに出して始めて傑作と認容せられた彼れの母の像、是れはパリーのルクサンブール美術館に今藏せられてゐる。又千八百八十四年...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(14)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 三(3) - 四(1)

即ち描圖を輕んじて色彩を重んずるのが新派の最大特質であつて、新派とは殆ど色彩派(Colourists)の別名といつてもよい。彼等は色で畫界を革新しやうと企てた。描圖派色彩派の對照にはもつと深い意味もあるが先づ色彩派の主張の一例を...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(13)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 三(2)

上に擧げた新英國美術倶樂部と萬國彫刻家畫家彫畫家協會とは各新運動に對する自己の立場を其の名によつて標示してゐる氣味である。新倶樂部はすなはち新といふ一字に最も其の特色を發揮し、萬國協會は其の萬國といふ形容が當然携へ來たる結果すなはち外國の影響...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(12)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 二(5) - 三(1)

而して前に擧げた『十九世紀美術』の著者マクコール氏はホヰツスラー黨の一人で、新倶樂部派に屬する畫家兼評論家の錚々たるものである。從つて其の『十九世紀美術』乃至其の他の評論文は取りも直さず此等新派の戰陣から放つ砲彈で、クック氏の『...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(11)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 二(4)

之れを彼等は名づけて「新批評」(New criticism)といつた。此に至て美術論壇は大體に於いてアカデミー派と新倶樂部派及萬國協會派との抗爭となり、舊派と新派、守舊派と近代派といふやうな對照となつた。勿論作をする側では必ずしも相限るといふ...

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