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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を…(5)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 一(5)

續いては、アイヤランドが其のフランスに連なる人種上の關係から、常にイギリスの文藝に風變りの人物を供給して、外國趣味との連絡を保つ役を務める。故のワイルド今のショー等の如きが即ち其の例だ。是れに更に外國趣味の一産地を加へたのがアメリカである。ア...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を…(4)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 一(4)

ホヰツスラーはアメリカの生れで後パリーに學び、イギリスに住んだ。所謂藝術界のアメリカ魂の人である。由來イギリスの文藝史には昔から本國魂と外國魂との對照がよく出て居る。かのロマンチシズムの波が十九世紀上半の文壇を漂はした頃は、其の狂熱の調子が何...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を…(3)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 一(3)

さてイギリス近年の畫界に狂爛を捲き上げた張本人は先年物故した斯界の奇傑ホヰツスラー(McNeill Whistler)である。ラファエル前派のロゼチ(D.G.Rossetti)以後、イギリスの畫界で最も多く物議の種となり又運動の中心となつたも...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を…(2)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 一(2)

されば歐洲近代畫の三大根據地とも見るべきフランス。イギリス。ドイツのうち、ドイツは其の寫實畫に於けるメンチエル(Adolf Menzel)肖像畫に於けるレンバハ(Franz Lenbach)理想畫に於けるベクリン(Arnold Bocklin...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を…(1)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 一(1)

    歐洲近代の繪畫を論ず

        一

今から數年前、イギリスの文壇に二つの注目すべき繪畫論が見はれた。一つはマクコール(D.S.MacColl)といふ人の『十九世紀美術』(“Nineteenth Century A...

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