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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝(71)

■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝 附記(3)

我れ甞て匈牙利に遊び、劣りたる西亞の文明が、千年の間に如何に全く、勝りたる東歐の文明に征服せられ滅亡せられたるかを見て、涙のにじむを禁じ得ざりし。日本は先づ日本乃至東洋の文明を確立するの必要を感ぜんか。
英にキップリング等の英帝国主義を歌へるあり...

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■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝(70)

■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝 附記(2)

取るべき針路は、哲理的、可なり、神秘的、可なり、標象的、可なり、はた自然的、可なり、寫實的、可なり。要は目ざす所に一境非凡のもの、人をして、胸躍らしむるものあるに止まる。是れ幻中のダンテが説法なり。
我れおもへらく、情趣的よし、宗教的よし。されど...

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■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝(69)

■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝 第十五(3) - 附記(1)

あゝ我れ論に興湧きて、いたくも夜を更かしたり。今夜はさらば。」
名殘惜しく、袖を引き止めんとするに、姿は早くも失せて、彼方水天の極みに、青赤の雲道虹の如く消ゆると見れば、今まで開いたりし天と水とは再び相迫つて、僅にもとの一髪線の...

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■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝(68)

■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝 第十五(2)

而して文藝が漸く此くの如き域に向かはんとすると共に、全般の思想界また、傾き行く所は宗教にあるか。世人或は未だ意識せずして、さま/″\のものを要求しつゝあることもあらん、而も其の落ちつく所は、宗教を求むるの聲なりしことを發見するの日、...

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■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝(67)

■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝 第十四(6) - 第十五(1)

事は一小部なれども、其事直ちに全人間、否我が全經驗に響きわたりて、人生、運命などいふものに今更の如く頭を回らし來たるの情禁じがたきの謂なり、哲理的より進んで、其の上に悟入あるなり、神秘的より進んで、其の奧に直觀あるなり。之れを...

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