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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(41)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 九(5)

之れに比べて見ればルーソーはずつと自然的である。平凡な自然を平凡な自然として畫くといふ、忠實なネチュリズムの精神に合する。ミレーはもつと鋭い、恐らく此の一群に於いて精神の最も近代的なのは彼れであらう。其の『夕の祈』にせよ、『穗拾ひ』にせよ、常...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(40)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 九(4)

風景畫及びジャンルはデカン(A.Decamps)に端を開いて、眞の近代自然畫の基礎たる一群テオドール、ルーソー(Theodore Rousseau)コロー(C.Corot)ミレー(J.F.Millet)クールベー(G.Courbet)に及んだ...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(39)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 九(3)

フランスの繪畫は十八世紀に於いて夫のルイ王朝の美麗な文明に應じロココ趣味の美麗な作品を生じた。それが次のナポレオン時代に於いて其の文明に應ずべき雄健、威嚴、統一の藝術を要求し、茲にダヴヰー(J.L.David)等のクラシシズムの畫風が一代を支...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(38)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 九(2)

而してイギリスにあつてゲーンスボローについで此の役をつとめたのは、十九世紀前半のコンステーブル(J.Constable)ターナー時代で、其の次はすなはちホヰツスラー一派乃至同時代諸家、中んづくコンステーブル。ターナー等のフランスに及ぼした影響...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(37)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 九(1)

        九

他の片方には裝飾主義もあれば新理想主義も神秘主義もあるが、それを儉する前に印象派との續き合ひを明にして置く必要がある。ホヰツスラー等の音樂派が源を酌んだといふ印象派の由來を明にするには、便宜のためすつと飛んで十九世紀繪畫...

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