Nicotto Town


盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻…(22)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻を論ずる書 第六(4)

其の表はすところの既に幾倍曲折深長を加へたるかは言はずして明かである。而も之れが飽くまでも田舎乙女といふ人間の現實境を離れずして具象せられたのは、以て其の作風の如何に自在性適應性に秀れてゐるかも察するに足る。クラシシズムの制約を一旦切り...

>> 続きを読む


■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻…(21)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻を論ずる書 第六(3)

芝居氣、舞臺的とは、中に十分ならざる感情を、外に誇張して、無いものを強いてありげに見せんとするの結果、作爲不自然の態度に陷るの意である。言ひかへれば感情の乏しい作家に多くある弊で、其の意味でのクラシカルな作風に多く伴ふ弊である。又は其の...

>> 続きを読む


■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻…(20)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻を論ずる書 第六(2)

題が已に彼の國人の興味を惹くべく出來てゐるのは言ふまでもない。今なほリュクザンブールの彫刻室に備へつけられて、藝術を解すると解せざるとに拘はらず此の前だけは誰れでも素通りしないで立ち止まるといふ、言はゞ素人好きのする彫刻である。上を見上...

>> 続きを読む


■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻…(19)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻を論ずる書 第五(3) - 第六(1)

之れが略千八百六七十年以後を代表する。さればシャプー。デュボアも、其の作風が古典的に對する寫實的であるといふことは言ふまでもない。即ち圖に示した二人の作品を以て、前のトルワ゛ルゼンが作に比べれば、そこに兩者の相違が認めら...

>> 続きを読む


■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻…(18)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻を論ずる書 第五(2)

ラウホはベルリンのウンテル、デン、リンデン街に立つてゐる有名なフレデリック大王像の彫刻者で、近代の紀念像彫刻の父といはれる人であるが、彼れも初めはカノーワ゛。トルワ゛ルゼン等の古典的作風を慕ひ、中頃轉じて寫實的傾向を打開するの先驅者とな...

>> 続きを読む





Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.