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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|ルイ王家の夢の…(1)

■近代文藝之研究|研究|ルイ王家の夢の跡 一(1)

    ルイ王家の夢の跡

      一

ブールボン王家の榮華は三代にして亡びぬ。千七百九十三年、ルイ十六世がギロチンの露と消ゆるや、流れ淀みし斷頭臺下の血は、凝りて王者の恨と朽ちず。されど傳へ聞くだに魂《たましい》銷《き》ゆと覺ゆるは、十四...

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■近代文藝之研究|研究|ドイツ近代の銅…(10)

■近代文藝之研究|研究|ドイツ近代の銅像彫刻 (10)

彼れの傑作ビスマークの銅像は、千九百一年の完成で、此の偉人が頭に兜形の帽を戴き、制服を着け、左手にドイツの國劵を持ち、右手に劍を杖ついて、やゝ反り身になつて正面を凝視した所である、立像の高さ二十呎、臺ともでは八十呎に及ぶ。ビスマークといふ性格...

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■近代文藝之研究|研究|ドイツ近代の銅像…(9)

■近代文藝之研究|研究|ドイツ近代の銅像彫刻 (9)

ラウホに建築界のシンケルを配する如くベガスには繪畫界の大才レンバハ(F.Lenbach 1836-)を并べることが出來る。レンバハは人も知る如くドイツ第一流の肖像畫家で、ベガスと同じくビスマークの肖像を描いて有名な人である。其の地位といひ、偶然...

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■近代文藝之研究|研究|ドイツ近代の銅像…(8)

■近代文藝之研究|研究|ドイツ近代の銅像彫刻 (8)

彫刻界建築界に於けるラフホ。シンケル等が古典趣味の隆盛も此の潮勢の結果に外ならぬ。加ふるに、大戰後のドイツとしては、一代の偉人と崇めらるべき勇士が續々出て來て、之れを紀念して表彰する紀念彫像の必要が一層ラウホの大才を刺戟したのであらう。
下つて...

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■近代文藝之研究|研究|ドイツ近代の銅像…(7)

■近代文藝之研究|研究|ドイツ近代の銅像彫刻 (7)

ラウホがフレデリック大王の像を刻んだのは、千八百五十一年であるから、正に彼の技の老熟した時代である。像は凡て四十四呎の高さに上り、大王が右手に撞木杖を持ち、毛皮の外套をゆるやかに羽折つて逞しい馬に跨がり、凛然として行手を見やつた姿である。俊邁の...

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