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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|イブセン小傳(6)

■近代文藝之研究|研究|イブセン小傳 (一)(6)

引きつゞいて書いた作には、千八百五十三年の『セント、ジョンの夜』などが著名であるが、併し要するに劇場主宰者となつてより後のイブセンは、餘り得意ではなかつたらしい。其の作の如きも數は可なりあるが、多くは印刷もされず、從つて今日には傳はらぬ。而して此...

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■近代文藝之研究|研究|イブセン小傳(5)

■近代文藝之研究|研究|イブセン小傳 (一)(5)

イブセンが此の雜誌に書いたものには『ノルマ一政治家の戀』と題する三幕の音樂的悲劇があつて、傳記家ヘンリック、イェーガー氏によれば、注目すべきものであるといふが、書物にはならなかつた。又同じ頃『勇士の墓』と題する作がクリスチアニアの劇場に上つて、イ...

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■近代文藝之研究|研究|イブセン小傳(4)

■近代文藝之研究|研究|イブセン小傳 (一)(4)

當時大學に於て同氣相交つたのが前に言つたブョルンソンの外、ヴヰヌヱ[#「ヰ」は小文字]。ボッテン、ハンセンなどいふ青年氣鋭の人々で、此等の一群は相謀つて文壇に新旗幟を樹てんが爲め『アンヅリムナー』(Andhrimner)と題する週刊の文藝新聞を出...

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■近代文藝之研究|研究|イブセン小傳(3)

■近代文藝之研究|研究|イブセン小傳 (一)(3)

イブセンと同時代の文星として、彼れに次いで顯著なるは言ふまでもなくブョルンソンであらう。丁抹の評論家ブランデズ氏の言に從へば、イブセンの欧羅巴的時代精神を發揮するものに對して、ブョルンソンは諾威の國民的精神を發揮するものである。
イブセンの少時は...

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■近代文藝之研究|研究|イブセン小傳(2)

■近代文藝之研究|研究|イブセン小傳 (一)(2)

諾威が獨立した近世の政治歴史は千八百十四年に始まれども、其の久しく丁抹の制御の下に荒廢し去つた自國語、自國感情が再び文藝に獨立するまでには時日を要した。されば此の國の十九世紀文藝の夜明けは、千八百四十年代であると稱せられる。更に中古の文學に溯れば...

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