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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|時評|文學入門者に(4)

■近代文藝之研究|時評|文學入門者に (一)(4)
此點からして我々は文學者たるべき眞の必要條件として、寧ろあらゆる生活難と闘ふこと惹いてはその結果としてさま/″\な境遇の變化に出會うこと、從つて曲折限なき人生の情味を實驗すること、一言にして掩へば活社會に浮沈するといふことが、文學者に取...

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■近代文藝之研究|時評|文學入門者に(3)

■近代文藝之研究|時評|文學入門者に (一)(3)
先づ第一に、古今は勿論、東西に亘つてあらゆる文學者が、其文學者になつた後にぶつかる困難は何時も生活問題である。即ち先づ第一に如何にして活く可かといふ問題が何時でも隨《つ》いて廻る。だから若し始めから文學に志して將來の行く道路をも用心深く考へて行くも...

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■近代文藝之研究|時評|文學入門者に(2)

■近代文藝之研究|時評|文學入門者に (一)(2)
旁々以て始めから文學者にならうと志し、さて如何にして文學者たるべきかと工夫する例は寧ろ稀であらう、是一方より言へば自然の境遇が文學者を造るのであつて、最初の志が必ずしも文學者を造るものではないといふことを證明するのである。又今一つ他の方面から見ると...

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■近代文藝之研究|時評|文學入門者に(1)

■近代文藝之研究|時評|文學入門者に (一)(1)
     文學入門者に
      一
如何にして文學者たるべきか、此の問題を解くには先づ文學者は如何にして文學者に成つたかを考ふるが第一である。ところが從來の文學者は十人十色であつて、殊に文學者と云つても詩人になる人があり、小説家になる人があり、...

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■近代文藝之研究|時評|東西新文藝の對比(11)

■近代文藝之研究|時評|東西新文藝の對比 (11)
終りに、我が文藝に於ける如上の試みの比較的多く成功してゐるのは、言ふまでもなく文學である。之に次ぐものは繪畫であらう。併しながら繪畫に於いても日本畫の如きは此等の新しい試みがまだ殆んど全く成就の緒について居らぬ。例へば寫實に關していふも、現在の日本...

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