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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|講話|歐文學中の日本(2)

■近代文藝之研究|講話|歐文學中の日本 (2)
元來歐羅巴の文學の中に外國、就中彼等の知識と懸離れて居る亞非利加であるとか、亞米利加の土民であるとか東洋の印度支那等であるとかゝら材料を取るといふ事は、近代の一つの流行といつても可い位である。それには無論種々なる理由があつて、單に珍しいからといふ好奇心...

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■近代文藝之研究|講話|歐文學中の日本(1)

■近代文藝之研究|講話|歐文學中の日本 (1)
    歐文學中の日本
西洋の文學藝術の中に日本といふものゝ入つて居る、其の入り方に付ては、自から變遷があつて、詳しく調べて見たら面白い題目であるが、茲では大略記憶に殘つて居る範圍で一端を述べて見る。近代の歐羅巴の小説の中に日本を入れたものでは、比較的...

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■近代文藝之研究|講話|英國の尚美主義(13)

■近代文藝之研究|講話|英國の尚美主義 (13)
美は宇宙人生の最高現象、少なくとも其の一であることは疑もないが、それで實際生活を支配せんとするには弊がある。夫の美的生活といふが如きものは、文藝の範圍に始終すべきものを實際生活の上に濫用するより生ずる一種の悲劇でありませう。次に第三の自己の發揚といふ...

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■近代文藝之研究|講話|英國の尚美主義(12)

■近代文藝之研究|講話|英國の尚美主義 (12)
以上述べる如き事實が即ち尚美主義といふものゝ中には、凡そ三點の注意すべき箇條がある。即ち第一は、ビュカナンの所謂肉感的といふこと、第二は藝術は藝術みづからの爲と稱して思想道徳の凡てから獨立しやうとすること、第三は情緒の強いのを主とし自己といふものを餘...

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■近代文藝之研究|講話|英國の尚美主義(11)

■近代文藝之研究|講話|英國の尚美主義 (11)
次にはラファエル前派のロゼチの攻撃をやつた。之は有名なもので、ハムレットの芝居の役割にあてゝ此等の人を嘲つたのです。またロゼチ。スヰンバーン等の作風をビュカナンはフレッシュリー、スクール(Fleshly school)即肉體的感情許りを歌ふ派である、...

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