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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|講話|獨逸現代の音樂家(1)

■近代文藝之研究|講話|獨逸現代の音樂家 (1)
    獨逸現代の音樂家
欧羅巴現代の音樂家、音樂指揮者に付て一言して見るに、欧羅巴の音樂といへば尠くとも現今までの形勢では獨逸が矢張り中心である。從つて歐洲の音樂家といつても、自然獨逸の音樂家の事になる譯であるが、無論我々は自から音樂が奏れるでもな...

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■近代文藝之研究|講話|歐文學中の日本(10)

■近代文藝之研究|講話|歐文學中の日本 (10)
其所で老人は其理由を説明して結局兩人を仲直りさせ、眞實の愛は詐りの上には宿らないから、互に眞實の自分を知り合つてこそ、其所に眞實の愛が出來るのである、といふことをそれとなく説き聞かせ、此鏡は自分が持つて歸るが、其代りとして兩人には他の鏡を殘して置くか...

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■近代文藝之研究|講話|歐文學中の日本(9)

■近代文藝之研究|講話|歐文學中の日本 (9)
ミウラは鏡をハナに突付けて、此中の肖像の男は何人であるかと詰問する。おハナは鏡を取上て見ると美しい女の顏が映るので、これも大に愕いて、忽ち嫉妬の焔を燃やして、これは屹度ミウラの愛して居る女の肖像であらう、斯樣な美しい情婦があるに、自分が壁にかけてある繪...

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■近代文藝之研究|講話|歐文學中の日本(8)

■近代文藝之研究|講話|歐文學中の日本 (8)
老人は其所に坐つて、何故お前は美しい妻に對して冷淡であるかと問ふ。ミウラは、自分は妻を非常に愛して居るし、また彼女の美しいのを知つて居るが、萬一自分が然う妻に打明けたなら、妻は付上つて、或は自分を振り棄てるやうな事がありはしまいかと心配する、それで彼女...

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■近代文藝之研究|講話|歐文學中の日本(7)

■近代文藝之研究|講話|歐文學中の日本 (7)
此「ゼ・ミローア」(鏡)の作者はロシナ・フヰリップといふ女作家であつて、作は當時眼識ある社會に好評を博したものである。これはかの松山鏡(?)の傳説を飜案して、これに近世的なシンボリックの意味を加へたもので、女主人公はおハナといひ、これに其夫ミウラと今一...

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