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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|講話|英國劇と道徳問題(3)

■近代文藝之研究|講話|英國劇と道徳問題 (3)
幼にして父を失ひ、浮世を母の手一つに育てられて人となつたアミーには、豫て許嫁の若い畫家がありますので、此女の性格は年よりも優せて、顏も何所となく淋しいところがあり、非常に正直な神經質な、身體の痩せた而してい衣裝の好みなども黒味の勝つた極素朴な、一言以...

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■近代文藝之研究|講話|英國劇と道徳問題(2)

■近代文藝之研究|講話|英國劇と道徳問題 (2)
それで茲にお話しまするのは、二ツとも先づ喜劇といつて宜い、で然もイブセン式である所が、英吉利劇の面白味のある所であります。加之こゝにお話する二ツの劇は道徳問題を中心にして居るものとはいへ、自から異つた反對の道徳觀念を現はして居ります、一は其道徳問題の...

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■近代文藝之研究|講話|英國劇と道徳問題(1)

■近代文藝之研究|講話|英國劇と道徳問題 (1)
    英國劇と道徳問題
これまでも幾回か繰返して話した通り、眞面目な演劇といへば歐羅巴では、今以て或る程度までイブセン式の所謂問題劇の色を帶びて來るものが多い。換言すれば眞面目な世話狂言の落想は、多く社會問題――といへば種々の語弊が生じませうが、寧...

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■近代文藝之研究|講話|新裝飾美術(6)

■近代文藝之研究|講話|新裝飾美術 (6)
序でだから一言して置くが、モーリスといふ人は、知らるゝ通り英吉利の繪畫壇に一新派を立てた所のラファエル前派の鏘々たる一人でロゼッチ。バーンジョーンスなどと双び稱せられ、且詩に於てもロゼッチ等と同じく立派な地位を保つた人である。で本來が意匠專門家で、此人の意...

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