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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|講話|ピネロ作……(12)

■近代文藝之研究|講話|ピネロ作「二度目のタンカレー夫人」 (12)
引違へてパウラが入つて來る。種々相愛して居る男女の挨拶などあつて、パウラが昨夜の夢の話しを仕出し、其夢見の末が甚はだ良くなかつたから、自分は直樣オーブレーに見せようと思つて、思ふ通りを手紙に書きつけた、其手紙を持つて來たから後で讀...

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■近代文藝之研究|講話|ピネロ作……(11)

■近代文藝之研究|講話|ピネロ作「二度目のタンカレー夫人」 (11)
そこでオーブレーがいふには、君は彼の婦人を賤しいものゝやうにふけれども、其經歴に同感して見れば憫れむべきである、成程種々の男にも關係はしたらうが、それらの場合に於て全く罪人か惡人かのやうに取扱かはれて、其本性の美しく立派な方面は、...

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■近代文藝之研究|講話|ピネロ作……(10)

■近代文藝之研究|講話|ピネロ作「二度目のタンカレー夫人」 (10)
で二人の間に一人の女の子が出來たが、其子は母の主張で斯樣な父の傍に置ては可かぬと、尼寺に入れて清い生活をさせる事になつた。オーブレーは種々反對して見たが、遂に妻君は頑として聞入れなかつた。其間に妻君は死んで了つたから、其所で早速オ...

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■近代文藝之研究|講話|ピネロ作……(9)

■近代文藝之研究|講話|ピネロ作「二度目のタンカレー夫人」 (9)
其間主人のオーブレーは手紙を書いて居りながら、これらの話を耳にして激したやうな調子で居る。一方では新結婚者の話がだん/\進んで行つて、議論に花が咲く。其結婚した男も不憫な事には精神的に死んで行つて、遂に埋没し去つて了ふ。社會には一つ...

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■近代文藝之研究|講話|ピネロ作……(8)

■近代文藝之研究|講話|ピネロ作「二度目のタンカレー夫人」 (8)
       二度目のタンカレー夫人
第一場は、富豪オーブレー・タンカレーの部屋、オーブレーは四十二歳の立派な紳士で今丁度友人三四人と晩餐を共にした後の態。此オーブレーはこれより先き、妻を失つて今は鰥生活であるが、今しも彼れは舊友と...

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