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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|講話|英國劇と道徳問題(10)

■近代文藝之研究|講話|英國劇と道徳問題 (10)
かくて夫は如何にして此不愉快な生活から脱れ得、如何にして妻君を諭してこれを家庭的のものにしようかと、時々妻君に種々訓誡して見るが寸毫も其益なく、結局女は夫の訓誡に對して、私の結婚は金故の結婚である、自分は快樂の爲めに結婚したのであるとまで放言するに...

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■近代文藝之研究|講話|英國劇と道徳問題(9)

■近代文藝之研究|講話|英國劇と道徳問題 (9)
所が倫敦で交際社會に巾を利かせるには財産と同時に今一つ便利なものは身分又は爵位であるが、哀哉、此男は成上りの俄分限者であるからして、金はあるが身分や爵位はない、それで身分を得たいと捜して、漸く或る貴族の未亡人と結婚をしまして、そして身分もあり金もある...

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■近代文藝之研究|講話|英國劇と道徳問題(8)

■近代文藝之研究|講話|英國劇と道徳問題 (8)
矢張同じやうな問題に觸れて、而も其解決の異つて居る一つの劇は、去年倫敦のガーリック座で演つて居りました「ウォールズ・オブ・ゼリコー」即ち「ゼリコーの城壁」と題するものでありまして、作者はスートローといひ是れも若手で一寸名の知られた人で、大陸のマーテル...

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