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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(33)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 七(5)

之に對してネチュリズムを見るときは、是れ亦ネチュラリズムと根本に於いて相通ずるものであるが、始めは專ら畫壇に用ひられて、一派の人々がヒューマニズムの反對の行き方をしやうとしたのである。即ち人間を避けて成るべく自然を畫かうとする、動植物なり風景...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(32)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 七(4)

人間が自然の上に影を投じてあらゆる自然は人間を説明するための寓意のやうに見えて來る。つまり自然を人間に引き直さねば承知しない思想である。而して此の風潮の最も著しく見はれたのはイギリスの繪畫の上であつて、例へば動物畫を以て古今第一と稱せられたラ...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(31)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 七(3)

ロマンチシズムとネチュラリズムとは文藝上一般の問題であるが、十九世紀の繪畫の上に人間本位と自然本位との傾向の見はれるとき、こそに一種特殊の現象が生じた。それは即ちヒューマニズム(Humanism)とネチュリズム(Naturism)の對照である...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(30)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 七(2)

人間の力で自然は動かし得られ増減し得られる。人間の頭の産物は自然の産物よりも貴い。少なくとも自然の最も貴い部分は人間の頭の中のみに發現する。斯ういふ風に思ひ做すのが人間本位から來た風潮である。ロマンチシズムの藝術は、其の超自然的、熱情意的、理...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(29)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 六(3) - 七(1)

ホヰツスラーのシンフォニースもノクターンスも、皆それ/″\の風景といふ圖象だけは借りてゐる。少なくとも是れだけの圖象を借りなくては自然の秘密を暗示する力が足りない。問題は此の所に殘つてゐるのである。彼等が絶せんとする...

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