Nicotto Town


盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(23)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 五(3)

例へば始めに言つたマクコール氏の『十九世紀美術』が一篇の骨子とする觀察は、シモンズ氏の言つてゐる如く、自然の感じ(Sentiment)が其のまゝ藝術に這入つて來たのを十九世紀の特色とする點に存する、即ち藝術家の節奏(Rythm)でなく自然その...

>> 続きを読む


■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(22)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 五(2)

啻に繪畫のみでなく、あらゆる近代の文藝には此の意味がある。夫の文學に於ける自然主義以後の傾向も亦た是れに外ならない。底の知れた人工や理想に行止まることを嫌つて、一飜して耳開目觀の現實からすぐ人工以上、理想以上の自然の眞に連續しやうとするのが彼...

>> 続きを読む


■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(21)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 四(8) - 五(1)

元來裝飾的といふ語の内容は非現實的といふ事で、花を描いても鳥を描いても、花鳥の象はたゞ借り物に過ぎないから、現實の花鳥と連なる必要はない。色彩なり線條なりが、自分等の特殊の原理によつて整調せらるれば目的は達せられる。友禪の染模樣...

>> 続きを読む


■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(20)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 四(7)

盖し繪畫史上の所謂題畫(Subject painting)と彩畫(Painted painting)とは、前に描圖派と色彩派と言つたのに應ずるのであるが、題畫は又文學畫(Literary painting)物語畫(Tale-telling p...

>> 続きを読む


■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(19)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 四(6)

 自然が凡ての畫の要素を色と形とで有してゐるのは、樂器の鍵子板が凡ての音樂の調子を有してゐるやうなものである。(中略)畫家に自然を自然のまゝに取れといふのは奏樂者にピアノに向かへといふに同じだ。
といふ繪畫と音樂との對比が彼れの畫風の萌すとこ...

>> 続きを読む





Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.