■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(13)
- カテゴリ: その他
- 2010/07/23 00:02:01
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 三(2)
上に擧げた新英國美術倶樂部と萬國彫刻家畫家彫畫家協會とは各新運動に對する自己の立場を其の名によつて標示してゐる氣味である。新倶樂部はすなはち新といふ一字に最も其の特色を發揮し、萬國協會は其の萬國といふ形容が當然携へ來たる結果すなはち外國の影響...
島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 三(2)
上に擧げた新英國美術倶樂部と萬國彫刻家畫家彫畫家協會とは各新運動に對する自己の立場を其の名によつて標示してゐる氣味である。新倶樂部はすなはち新といふ一字に最も其の特色を發揮し、萬國協會は其の萬國といふ形容が當然携へ來たる結果すなはち外國の影響...
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 二(5) - 三(1)
而して前に擧げた『十九世紀美術』の著者マクコール氏はホヰツスラー黨の一人で、新倶樂部派に屬する畫家兼評論家の錚々たるものである。從つて其の『十九世紀美術』乃至其の他の評論文は取りも直さず此等新派の戰陣から放つ砲彈で、クック氏の『...
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 二(4)
之れを彼等は名づけて「新批評」(New criticism)といつた。此に至て美術論壇は大體に於いてアカデミー派と新倶樂部派及萬國協會派との抗爭となり、舊派と新派、守舊派と近代派といふやうな對照となつた。勿論作をする側では必ずしも相限るといふ...
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 二(3)
同じ順序で十九世紀の末に新英國美術倶樂部(New Englishi Art Club)といふものが起こつた。續いてまた萬國彫刻家、畫家、彫畫家協會(International Society of Sculptors, Painters an...
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 二(2)
そこでイギリス畫界の現状に立ち戻つて、先づ水平線をローヤル、アカデミーの一派と假定すると、反動、新傾向などいふものは大抵之れと逆行する方面から見はれて來る。之は固より何の場合にも生ずべき自然の勢であらうが、其の昔ローヤル、アカデミーの出來たの...