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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を…(8)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 一(8) - 二(1)

斯くの如くしてホヰツスラーとサーゼントとは、實にイギリス近時の畫界で最も多く生きた部分を代表する二大家であつた。而してまた此の兩者は根底に於いて生命を同じくして、アベー。シャノン等と共に種々の方面から相通じた一つの傾向を形造つて...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を…(7)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 一(7)

此等の人々はみなアメリカの血をイギリスの藝術に注いでゐるものである。而してホヰツスラーは即ち其の隨一人なのである。少なくともサーゼントと相并んで此の國畫壇の最高位を二席までアメリカ魂によつて占領してゐたことを思へば、イギリス美術とアメリカ魂と...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を…(6)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 一(6)

之が軈てアメリカ魂の短所でもあれば長所でもある。新しい活動の氣は多く此の粗野といふ皮の剥げ切らない所に生ずる。ヨーロッパ文明の將來を論ずる一派の論者がいふ如く、今後幾世紀かにわたつて新文明發掘地となるものがロシアとアメリカであるとすれば、ロシ...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を…(5)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 一(5)

續いては、アイヤランドが其のフランスに連なる人種上の關係から、常にイギリスの文藝に風變りの人物を供給して、外國趣味との連絡を保つ役を務める。故のワイルド今のショー等の如きが即ち其の例だ。是れに更に外國趣味の一産地を加へたのがアメリカである。ア...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を…(4)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 一(4)

ホヰツスラーはアメリカの生れで後パリーに學び、イギリスに住んだ。所謂藝術界のアメリカ魂の人である。由來イギリスの文藝史には昔から本國魂と外國魂との對照がよく出て居る。かのロマンチシズムの波が十九世紀上半の文壇を漂はした頃は、其の狂熱の調子が何...

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