■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を…(3)
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- 2010/07/13 00:01:11
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 一(3)
さてイギリス近年の畫界に狂爛を捲き上げた張本人は先年物故した斯界の奇傑ホヰツスラー(McNeill Whistler)である。ラファエル前派のロゼチ(D.G.Rossetti)以後、イギリスの畫界で最も多く物議の種となり又運動の中心となつたも...
島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 一(3)
さてイギリス近年の畫界に狂爛を捲き上げた張本人は先年物故した斯界の奇傑ホヰツスラー(McNeill Whistler)である。ラファエル前派のロゼチ(D.G.Rossetti)以後、イギリスの畫界で最も多く物議の種となり又運動の中心となつたも...
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 一(2)
されば歐洲近代畫の三大根據地とも見るべきフランス。イギリス。ドイツのうち、ドイツは其の寫實畫に於けるメンチエル(Adolf Menzel)肖像畫に於けるレンバハ(Franz Lenbach)理想畫に於けるベクリン(Arnold Bocklin...
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 一(1)
歐洲近代の繪畫を論ず
一
今から數年前、イギリスの文壇に二つの注目すべき繪畫論が見はれた。一つはマクコール(D.S.MacColl)といふ人の『十九世紀美術』(“Nineteenth Century A...
■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝 附記(3)
我れ甞て匈牙利に遊び、劣りたる西亞の文明が、千年の間に如何に全く、勝りたる東歐の文明に征服せられ滅亡せられたるかを見て、涙のにじむを禁じ得ざりし。日本は先づ日本乃至東洋の文明を確立するの必要を感ぜんか。
英にキップリング等の英帝国主義を歌へるあり...
■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝 附記(2)
取るべき針路は、哲理的、可なり、神秘的、可なり、標象的、可なり、はた自然的、可なり、寫實的、可なり。要は目ざす所に一境非凡のもの、人をして、胸躍らしむるものあるに止まる。是れ幻中のダンテが説法なり。
我れおもへらく、情趣的よし、宗教的よし。されど...