■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(43)
- カテゴリ: その他
- 2010/08/23 07:14:49
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 十(2)
此に於いてか一方には此の派の端をコロー。ミレー。クールベー等に發すると論ずるものが出た。兎に角此の兩派の關係は今日から見て連續したものであると共に、當時の事實は反對に生じたものと定めてよい。その次に此の派の直接の刺戟となつたものはイギリスのタ...
島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 十(2)
此に於いてか一方には此の派の端をコロー。ミレー。クールベー等に發すると論ずるものが出た。兎に角此の兩派の關係は今日から見て連續したものであると共に、當時の事實は反對に生じたものと定めてよい。その次に此の派の直接の刺戟となつたものはイギリスのタ...
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 九(6) - 十(1)
斯やうにそれ/″\の特色はあつても、此等の人々に通じて、或は自然の光線を畫き空氣を畫くとか、或は平凡卑近の題材を擇ぶとか、或は畫の全局にわたつて一つの調子を強く出すとかいふ點は何れも自然主義に歸趨するに於いて相合する...
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 九(5)
之れに比べて見ればルーソーはずつと自然的である。平凡な自然を平凡な自然として畫くといふ、忠實なネチュリズムの精神に合する。ミレーはもつと鋭い、恐らく此の一群に於いて精神の最も近代的なのは彼れであらう。其の『夕の祈』にせよ、『穗拾ひ』にせよ、常...
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 九(4)
風景畫及びジャンルはデカン(A.Decamps)に端を開いて、眞の近代自然畫の基礎たる一群テオドール、ルーソー(Theodore Rousseau)コロー(C.Corot)ミレー(J.F.Millet)クールベー(G.Courbet)に及んだ...
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 九(3)
フランスの繪畫は十八世紀に於いて夫のルイ王朝の美麗な文明に應じロココ趣味の美麗な作品を生じた。それが次のナポレオン時代に於いて其の文明に應ずべき雄健、威嚴、統一の藝術を要求し、茲にダヴヰー(J.L.David)等のクラシシズムの畫風が一代を支...