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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(38)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 九(2)

而してイギリスにあつてゲーンスボローについで此の役をつとめたのは、十九世紀前半のコンステーブル(J.Constable)ターナー時代で、其の次はすなはちホヰツスラー一派乃至同時代諸家、中んづくコンステーブル。ターナー等のフランスに及ぼした影響...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(37)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 九(1)

        九

他の片方には裝飾主義もあれば新理想主義も神秘主義もあるが、それを儉する前に印象派との續き合ひを明にして置く必要がある。ホヰツスラー等の音樂派が源を酌んだといふ印象派の由來を明にするには、便宜のためすつと飛んで十九世紀繪畫...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(36)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 八(3)

印象派の畫になれば、モネー(C.Monet)が得意の海洋研究の強い色彩でも、ラファーヱリ(J.F.Raffaelli)が瀟洒な水邊の色彩でも、全面の上に一つの調子の明になるのは云ふまでもないが、それですら、なほ多分に内容の局部的圖象に負ふ所が...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(35)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 八(2)

繪畫上の自然主義には後期の發展に屬する印象派に先だち且つ相并んでフランスのミレー(J.F.Millet)イギリスのミレー(J.E.Millais)等の本來自然主義がある。自然主義と寫實主義との主要な區別の一つは寫實主義が其の寫しただけの眞實に...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(34)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 七(6) - 八(1)

而して此の階段はやがて夫の自然主義の發足點である。ワーヅワースは山林を見、羊の群を見る目で人間を見て、此等のものの一つになる所に自然を見た。また十九世紀末の自然主義は人間が動植物と連り、土や空氣と連なるところに眞の意義を見んとし...

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