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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|イブセンの解決劇(16)

■近代文藝之研究|研究|イブセンの解決劇 (16)

ワ゛ングル「よく分かつた。一歩々々お前は私の手からすり拔けて行くのだ。その廣大無邊——手の屆ないものを慕ふ心がお前を到頭暗黒に追い込むのだ。」エリーダ「さうです/\黒い翼が音も立てないでおひかぶさる樣に思はれます」ワ゛ング...

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■近代文藝之研究|研究|イブセンの解決劇(15)

■近代文藝之研究|研究|イブセンの解決劇 (15)

ヒルダがリングストランドにからかふ事などあつて、ワ゛ングルとエリーダが再び出て來ると、船がついたといふ、ヒルダ等兩人が去ると間もなく、奇怪なかの旅人が再び垣の外にあらはれる。さあ仕度はよいか、一緒に行くといふ決心が自由の意志でついたか、とエリーダ...

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■近代文藝之研究|研究|イブセンの解決劇(14)

■近代文藝之研究|研究|イブセンの解決劇 (14)

第五幕。ワングルが庭の一隅、薄暮の景、娘二人以下皆々引退くと、ワ゛ングルとエリーダのみとなる。エリーダは肩掛を頭からはをつてゐる。もう昨日のイギリス船が來るに間もないから、ワ゛ングルが獨りで待受けて彼の男に應對しやうといふと、エリーダは承知せず、...

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■近代文藝之研究|研究|イブセンの解決劇(13)

■近代文藝之研究|研究|イブセンの解決劇 (13)

其内エーリダが加わつて、アーンホルムが去ると、エリーダは、夫を傍に腰かけさせ、思ひ定めた事を打ち明ける。自分等二人は今まで嘘を言ひ合つて居た。一緒になつたのは二人の不幸であつた。「本當は——交ざりけの無い本當は&mdash...

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■近代文藝之研究|研究|イブセンの解決劇(12)

■近代文藝之研究|研究|イブセンの解決劇 (12)

やがてワ゛ングルとアーンホルムとが出て來ると前の兩人は其の場をはづす。ワ゛ングルはエリーダが丸で海そのものゝやうな特殊の血統を持つてゐることを言ひ、自分とは年も違ふから、半分は父のやうな氣持ちで慰めてやりたいと、不圖思ひついてアーンホルムを手紙で...

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