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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻…(20)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻を論ずる書 第六(2)

題が已に彼の國人の興味を惹くべく出來てゐるのは言ふまでもない。今なほリュクザンブールの彫刻室に備へつけられて、藝術を解すると解せざるとに拘はらず此の前だけは誰れでも素通りしないで立ち止まるといふ、言はゞ素人好きのする彫刻である。上を見上...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻…(19)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻を論ずる書 第五(3) - 第六(1)

之れが略千八百六七十年以後を代表する。さればシャプー。デュボアも、其の作風が古典的に對する寫實的であるといふことは言ふまでもない。即ち圖に示した二人の作品を以て、前のトルワ゛ルゼンが作に比べれば、そこに兩者の相違が認めら...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻…(18)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻を論ずる書 第五(2)

ラウホはベルリンのウンテル、デン、リンデン街に立つてゐる有名なフレデリック大王像の彫刻者で、近代の紀念像彫刻の父といはれる人であるが、彼れも初めはカノーワ゛。トルワ゛ルゼン等の古典的作風を慕ひ、中頃轉じて寫實的傾向を打開するの先驅者とな...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻…(17)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻を論ずる書 第四(5) - 第五(1)

而して其の緩衣の刻みかたも、たとひパーセノン宮の女像に於ける精緻はないにしても、粗刀を使つて而も纏綿自在の優美さを十分に發揮したのは、其の完作たる所以であると稱せられる。結局此の作は之れを頭のみと見るも、體のみと見るも、...

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■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻…(16)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻を論ずる書 第四(4)

其の他顏に多く成功した彫刻の例は幾らもある。けれども要するに其の體を主とすると、顏を主とすると、衣を主とするとに論なく、是等は凡そ作者がことさらに之れを中心として他を閑却し、特に一部に力を與へて他を抹し去つたといふ譯ではない。從つて他の...

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