Nicotto Town



場末バンドマンによるリスペクトの一例

その日は懇意にしてくださったプロの方がトリの日。
トリ前は別のプロのセッションバンドに某ギタリストがゲスト、
私のいるトリオが前座を務めさせていただく日でした。

ハコ(ライブハウス)のリハーサルはいわゆる逆リハ、私たちが最後。
毎週やってるハコだから気心も知れており、リハも短めです。
私たちのサウンドチェック中、プロの方と某ギタリストがホールに。

共に演ってるリズム隊はどちらもプロのヘルプ歴が豊富な腕利き、
おかげでトリオも幸い良い評価を頂けておりました。
どうやらわざわざリハから聴いて紹介してくださるようです。ありがたや。

セッティングとサウンドチェックはタイコ・ベース・ギターと進みます。
通常ですと私のセッティングも常に不変なのでぶっ早い。
エンジニアさんとも旧知、ふだんだったら数十秒で終えるのですが……。

「ちょっと長めにやりまーす」と声をかけ、
ゲストの方のデビュー盤の大好きな曲をイントロから。
ゲインを下げた引きずるようなオクターブのパッセージを一回、
そこで歪みを踏んで全開、同じリフをグシャーンとやり、
ボーカルの入り寸前で止め、某ギタリストの方を見ると……

あれ? という表情の後に、おお! という顔になり、
隣りのプロの方の肩を叩いて
「いい曲じゃん……あれ、オレの曲?」みたいな笑顔をしてくださいました。

リハ全部をニコニコ見てくださったその方に、
リハ後すぐにご挨拶と握手をお願いにいきました。
楽屋では互いの楽器を交換して弾いたり当時の逸話を伺ったり、
最後のセッションで同じステージに上がらせていただいたり。
私の活動歴で屈指の一日となりました。

その方の名は加納秀人、はい、外道のあの方です。
私がやったのはファーストアルバムの『逃げるな』、生涯の愛唱歌。
昨年オリジナルメンバーで初のスタジオ録音をしたそうですが未聴です。
加納さん、まだまだビュンビュン行ってくださいね。






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