Nicotto Town



54か59か67か72か79か?


私が脱線甚だしきバカなオッサンであることは職場でも有名です。
大切なお客さんとの雑談で、楽器の話になるとすぐ食いつき呆れられる。
「え、ストラト弾くんすか? 54、59、67、72、79、どのあたりっすか?」

凄い勢いで尋ねて引かれるワケですが、堅気には何のことか分かるまい。
車などと同じく、楽器にも年代による違いがあるわけでして、これにハマるのです。
フェンダーのストラト(コピー含む)の場合、どの年代を好むかで性格も見える。

まずは54年、メイプル三角ネックにアッシュボディ、パワー感バリバリのPU。
汎用性の高いクリーンなストラトサウンドを奏でる組み合わせですな。
反応の良さもピカイチだという偏見を持ってて、私の楽器はすべてメイプル/アッシュ。

59年はいわゆるスラブ期、ローズ張りにアルダーボディ。
この時期の特徴はローズやエボニー指板に起因するアタックの強さだと思うっす。
アルダーって少々ガサツに聴こえるけど、それがストラトらしい魅力でもある。

67年といえば張りメイプルのオリンピックホワイト、癖のあるPU、ジミ御用達。
この時代のシミュレート品はどれもジミのセットアップが似合う音色ですね。
暴力的なイナタさのあるハイ上がりの出音だと思うんすけど、時代の音がする。

72年前後を選ぶやつはブラックモアかギルモア世代でしょうか。
ギャリギャリの音をブーストして強引に丸めてマーシャルにぶち込む。
この時代のストラトを見事に使いこなす方は達人ぞろいです。私にはムリ。

79年はストラト25周年のアニバーサリーモデルが人気。
音は大したことないのですが、オヤジ世代が楽器カタログで憧れた高級品。
ボディが重いので、ナタでぶち切るような音色のヤツに当たることもある。

厳密には年代に幅があるし、手作りだから一概にはカテゴライズできません。
でも音の傾向は明らかに異なるのです。コレがとんでもなく楽しい。
全部集めたくなるのも致し方ありませぬ。並べて試すのは至福の時。

ナニ、お安いモノです。5本買うとしても、4000万ほどあれば美品が揃うでしょう。
レスポールの59、1本分の値段ですぜ。一戸建て買うより遥かに楽しいっすよ。
え、オマエは持ってるのか? ハハハハハ、ご冗談を。





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