Nicotto Town



好きな5本 (チャップリンは難しい)


『ショコラ 君がいて 僕がいる』というフヌケタ邦題の映画がまもなく封切。
邦題は勘弁してほしいけど、内容は非常に興味深く、観に行くか検討中。
その理由、主演の一人がチャップリンの孫だというのです。

4人目の妻、ウーナとの間に生まれたビクトリアの息子との話。
彼は芸人を演じるのですが、その写真がお祖父ちゃんソックリ。
これは観たい。あの甲高い声も似ているかもしれない。

そこで孫応援特別企画、チャップリンの5本を選ぶことにしましたが……
いやー難しい。順位が付けられない。ある意味ピカソ的、どの時代も好きである。
とりあえず時代順にしてみよう。どれが最高、というのは決められません。

1、黄金狂時代

王道とはこういう作品のためにある言葉、コメディの最高峰でしょう。
靴底シーンとフォークのダンス、崖っぷちでシーソー状態の家、感嘆と爆笑の同居。
溌剌としたチャップリンの動きはあらゆる喜劇人が手本にして誰も超えられない。

2、モダンタイムス

私は文明批評という視点で鑑賞しなかった。ポーレット・ゴダードに釘づけ。
まあ愛らしいこと、貧民娘を演じさせたら当時の彼女に敵う女優はいない。
腰に手を当ててモデル立ちで笑顔作ったらアラ不思議、天使がそこにいる。

3、独裁者

多言無用の必殺映画。何を書いても批判が殺到しそうなので別の側面から。
日本の戦後・現憲法順応に、この映画および支持者が果たした影響は無視できない。
そろそろ、この映画を論理的・倫理的に批判する意見が出てきそうな気もする。

4、殺人狂時代

中年以上に受ける映画でしょう。マーサ・レイがこれまた美しい。
有名な最後の独白はあまり重要ではない。なぜ殺さなかったのかが軸かも知れぬ。
おそらく、老いらくの恋という心境とこの映画は相通じるものを持っている。

5、ライムライト

チャップリンの芸の最高傑作は何か、というのは難しい問題です。
私はこの作品でキートンと演じた『ノミのサーカス』が好きです。
ドサ回りの場末の芸の雰囲気濃厚、枯淡の味の芸。たかが芸人、されど芸人。

入れ忘れた。無声時代のエドナ・パーヴィアンスの壮絶な美しさも素晴らしい。
初期の端役で出演したキーストン・コップス(警官役)の熱演も忘れ難い。
お孫さんはどの程度似ているのだろう。よし週末に観に行くか。




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