Nicotto Town



基板製作はアートワーク


電子回路(ギター用エフェクター)自作が私の趣味の一つ。
レベルは低いけど、何とかヘボ中級の域に達したいと思ってます。
中級者に欠かせないのは二つ、回路の設計とアートワーク。

回路設計といっても、大して高級なことをやるわけじゃありません。
市販品の回路を模倣し、一部だけ抜きだしたりツギハギしたりするの。
でも理論を知らないとうまくいかないから、勉強も必要になります。

もう一つのアートワーク、名前がカッコいいでしょ?
パソコンのマザーボードを裏から見ると、細い線が縦横無尽に走ってる。
この配線パターンを自分で描く作業/技術のこと。究めれば立派な高給取り。

部品を並べ線で繋ぐだけで済むならアートではない。
非常に高度な知的パズルである。ルールも山ほどある。
失敗すればノイズだらけになったり発振したりする。

20年ほど前、原始的なCADに手を出し断念したんですが、
先日再挑戦を始めました。『Ki-CAD』というフリーで使えるヤツ。
エディタで回路を描くと、いちおう自動で基板パターンを生成するらしい。

苦戦して回路図を入力したけど……基板パターンに反映しない。
苦戦した先人のHPを覗く。……不完全な回路図では動くわけがないのですな。
以前は断念したけど、今回は何とか最後まで頑張ってみよう。

デジタル回路はやったことないが、アートワークには作者の性格が出ます。
作りやすさを主眼にする人、とにかく密集度を上げ小さく仕上げる人、
ジャンパ線の多い人、動けばいいという豪快な人、理詰めの人……。

見て「美しい!」と思うのは、理詰めの人の作品ですね。
GNDラインが基板の外側、信号や+9Vのライン等も美しくまとまり、
外付け部品用の端子も綺麗に並んでいる。実際、作りやすい。

近年のCADは賢く、手直し不要になる時代も近いという説がある。
将棋ソフトと同じだろう。アートワークも廃れるんだろうなー。
同じ回路からは同じパターンしか生まれなくなるのでしょうねー。




月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.