Nicotto Town



遊び心なき食い物屋の話


自粛の影響で飲食業界が青息吐息という話ばかり聞かされますが、
バカバカしさが溢れすぎたこの国の食い物屋を、少しでもまっとうな道へと戻す、
淘汰と再生の機会ではないのかしら?と妄想しております。業界人、失礼。

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まず巨大資本系の飲食業、これはどれもこれも滅びて宜しい。マジそう思う。
資本と取引量に物を言わせアレもコレも買い叩き、非正規雇用を利用し、
低価格競争と多店舗展開に異業種進出。アタシにゃ堅気とは思えない。

厨房設備のリサイクルやってるオヤジがいまして、今笑いが止まらない。
若いのが始めた流行りっぽいラーメン屋や食い物屋の廃業が相次ぎ、
まだ十分使える新品同様の厨房設備が捨値で手に入るんですから。

店に顔出し厨房一通り眺め「全部で数千円といったところです」と告げ店主絶句。
でも吞むしかない。撤去遅れれば揉めるし、廃棄業者なら数十万ボッタクる。
こうして入手した厨房設備、これまた飛ぶように売れてくんです。

売上不振にあえぐ食い物屋から金巻きあげるコンサルもいますよね。
インバウンド狙いでツイッター始めろ、インスタ映えするメニューを作れ、
ここにしかない食体験のイベント性をプロデュースとか言ってた連中のことです。

あのバカどもを信じたアホ店主達、いま何してんでしょうかねー。
無観客で開催されそうな五輪の動画配信サービスにでも金払って広告載せ、
自慢のメガ盛りメニューの通販でもやるんでしょうか。せいぜい、おきばりやー。

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半世紀以上世話になってる地元の中華そば屋、古式ゆかしき定番メニューのみ。
遊び心なんて欠片もなく、でもそこそこ旨い。食い物屋ってのはこれでよい。
70過ぎのご主人はバイクで出前に走り、おかみさんが毎日中華鍋を振る。

高齢化甚だしい地区なので出前の売上が8割くらいでしょうか。
HPもブログもツイッターにも無縁、ウーバーイーツなんて使うわけないけど、
立派に生き残る。クラウドファンドも公的支援も不要、これぞ食い物屋の矜持。




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