Nicotto Town



没後30年 高柳昌行


聴き逃し配信で7月10日深夜まで、
没後30年になる高柳昌行特集を、大友良英の選曲でやってます。
高柳の名前しか知らない、またはあまり聴いてない方には大オススメ。

王道と前衛の両極を自由に行き来した高柳の演奏の全貌が、
ホント上手に概観できるのは、さすが大友氏(事実上、弟子の出世頭だし)。
一曲目からシビレます。ナベサダとのデュオでホレスシルヴァーの曲。

次が阿部とのデュオでフリー、その次はボサノバ。
72年のTBM盤からはソフトマシーンみたいなヤツもかかった。
影響を受けたファンの一人としても納得の選曲がとにかくウレシイ。

初期にクール/トリスターノ的側面を評価され名を挙げた人ですが、
余韻の少ないゴツゴツした単音のラインというのが高柳の魅力のひとつ。

終わりのほうでとんでもない音源が登場。
アングリーウェイブス時代、横浜のライブハウス『エアジン』での演奏。
しかも大友本人がカセットで録音したというシロモノ。偉い。

『イナニメイト・ネイチャー』よりアイラーコンセプトのほうが好みなので、
これは嬉しすぎる。しかも『エアジン』はさんざん通った横浜の老舗。
もちろん演奏は『850113』同様の構築力、CDで出してくれよー(出てた!)。

高柳の音楽を一望できる素晴らしい小特集、大友氏には大感謝です。
なお聴く方にご忠告。「情報量の多い音楽は音量が大きくなる」のです。
再生の際は、音響設備と環境の許す限りボリューム上げてほしいですね。





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