Nicotto Town



『LOST AARAAF』も1971年


灰野敬二の在籍したロストアラーフもデビューから半世紀経過。
昨年、未発表音源を含むCDがリリースされたのは知ってましたが、
Dsの高橋廣行氏が『70年代ロック実話』という本も出してたのは知らなかった。

灰野氏や高橋氏のミニインタビューもあちこちにアップされてて嬉しい。
灰野氏のデビューが高校の文化祭でストーンズのサティスファクションを、
延々と絶叫ヴォイスで歌い続けたことはマニアなら知ってる話なんですが……。

その頃はロリーギャラガーの『テイスト』あたりも好きだったようで、
ロストアラーフ加入前に『実況録音』というバンドに入ってたそうです。
なんと、フリートウッドマックみたいなブルースロックバンドだったらしい。

そこのベースが後に『カルメン・マキ&QZ』に加入する川上シゲだったという。
70年ごろ渋谷にアップルハウスというフリースペース的な二階家があり、
ビートルズやストーンズのファンクラブが置かれ、マキや寺山修司も通ってたそうな。

すぐ隣では立木義浩、篠山紀信、秋川リサ等が『an-an』の撮影してたそうだ。
日本ロックの黎明期。先人達は物凄く狭い範囲ですれ違ってたんですね。
もう一つ驚いたのは、ロストアラーフがオーディションを受けた話。

あの!箱根アフロディーテの!ピンクフロイド公演の!前座に応募したという。
もちろん一切妥協のない即興演奏を繰り広げ、審査員は一人、また一人去り、
最後には一人しか残らなかったというけど、その一人というのが……

内田裕也!「ついに日本でオリジナルをやるバンドを見つけた!」と大喜び。
ずいぶん説得に尽力してくれたそうだが、出演はかなわなかった。
だが裕也さんは自分の主催イベントによく誘ってくれたという。うぅ、イイ話だ。

当時のロストアラーフのレパートリーを記したメモというのも貴重。
ビートルズの『Revolution No.9』『A Day in the Life』、
『Tomorrow never knows』は納得だが『夢の人』も入ってる。

コルトレーンでは至上の愛とマイフェイバリットシングス。
アニマルズの『朝日の当たる家』も入ってるのは世代を感じますなぁ。
灰野氏の『哀秘謡』プロジェクトにも繋がるフィールがある。

久保田麻琴の記事もあり、そこにも驚きの情報が。
昨年半ば、裸のラリーズの水谷孝から電話があり、色々話したという。
大ホールでのラストコンサートを勧めたら乗り気だったそうですが……

また音信不通となったそうです。やはり日本ロック最大の謎の人だ、
水谷孝が昨年半ばには生きてたと確認できただけでも大事件です。
皆さん喜寿前後。体を労り長生きして活動してくれるよう祈ります。




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