Nicotto Town



サーファー御用達(?)のイラケレ



十代後半に嫌っていた人種が三種ありまして、
暴走族と大学生とサーファー。何という取り留めのなさか。
彼らの聴く音楽も嫌って……いたけどこっそりチェックしていたものです。

地元の族の特攻の一人がテクノ系を好んでいたので、
YMOとかクラフトワークとかP-MODELとか完全にバカにしてたなぁ。
聴き直すのは一通りフリー・アバンギャルド聴いたあとのことだった。

健全な学生の好むニューミュージックやJ-POPも一方的に敵視。
でも知人の家に遊びに行けば必ずかかっているわけで耳タコになり、
当時のアイドル系、ユーミンにオフコース、サザンとかはそうやって覚えた。

湘南のロコの連中は当時キングサニーアデとか、イラケレとか、
エスニック系をひたすらかけていて、なぜか嫌いにならなかった。
貰った90分テープは西湘を昼間走るとき、よくかけた。

先ほどキューバ人、チューチョ・バルデスというピアニストが、
ドラムとコンガだけをバックに『キャラバン』演ってるのを聴いた。
この人がイラケレのリーダーだったという。知らんかった。

イラケレって菜食主義者って意味なんですってね。
でもサウンドはウェザーリポートと初期シカゴとAAOCをラテンで煮込み、
JBやミーターズをたっぷりまぶした、肉食系の濃厚な味です。

雨まで降り始めた寒い秋には似合わないようですが、それもいい。
ポリリズムとかいうそれっぽい単語が空々しく思えるリズムの饗宴に、
達人揃いのオブリやユニゾン、コーラスがビシバシ。チックより遥かに好き。





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