Nicotto Town



マキ様の古希を心よりお祝いする。



4月15日、川崎のCLUB CITTA周辺には近づかぬが吉。
カルメン・マキ様の古希を祝う有象無象の不逞な輩が集うはずです。
できれば私も参加したかったが……無念。

当日は二部編成、一部は朗読を交えた腕達者衆とのセッション、
二部はOZとゲストに山本恭司氏。ハチもシゲもチャッピーもいる。
故川崎氏の代理として入った厚見玲衣氏もすっかり定着したなぁ。

ライブを控えたインタビューがまた、趣深かった。
開口一番、今の聴衆ってどうかと思うという過激なご発言が。
「よかった」「勇気をもらった」「感動した」しか言わないと仰る。

拍手喝采。60年代後半から現役張ってる古強者の貫禄が素晴らしい。
バンドマンなんて所詮極道、マキ様は文字通り大姐御なんです。
金子マリを戦友、浅川マキをレジェンドと呼んでるのも時代の匂いプンプン。

関西の内橋和久氏率いるアルタード・ステイツとの共演に触れていて、
ベースのナスノミツル氏の音を「昔の川端民夫さんみたい」と評していて、
背筋がゾクゾク。川端民夫を例に挙げるなんて、判るやつは限られる。

ライブのフライヤーのタイトル見て泣きそうになりました。
『生かしておいてくださってありがとう』ですよ。
ほぼ同年代の灰野敬二と、音楽性こそ違えど根っこは同じなんだなぁ。

96年に出した『UNISON』というアルバムのラスト曲『ありがとう』、
今回のライブタイトルと繋がる大好きな曲。作詞は佐藤信とある。
間違いなく自由劇場の佐藤信でしょう。著作権者様失礼、引用します。

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ありがとう ありがとう 土星にありがとう
ありがとう ありがとう 土星の環にありがとう
ありがとう かぶとむし ありがとう ねこじゃらし
ありがとう こんにちわ あたし ここで待ってる
ありがとう さようなら 種をまいて 待ってる

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最初はマキ様の詞だと思ってました。難しい言葉は何一つなく、
語っている心情は深く澄み切っている。人として、こうありたい。
コレ聴いてから、山歩きや散歩で目にする事物にありがとうと呟くようになった。

マキ様は神であらせられますから、彼女に詞を提供する人は、
多かれ少なかれマキ様が憑依したような詞を書くんです。
古希~還暦世代のロック爺婆にも波動が伝わる。ね、神でしょ。

マキ様は「負の感情を否定するな」とも仰ってた。重い言葉です。
つまり『ロック』。ポップスターじゃない。ミュージックビジネスとも疎遠。
『揺れる想い』や『Diamonds』愛聴する方には何の益もない『ロック』です。




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