Nicotto Town



ポチってしまった中型スピーカー


JBLはタマ数豊富、でも音量上げて鳴らすためのスピーカー。
どんなアンプでもVol3~4あたり、片chで10W以上確実です。
流石にねぇ……代わって間もない町内会役員さんに迷惑をかけたくない。

部屋は毎晩片付けを進めておりスペースは十分にある。
中型の床置型を考えると、国産にも名機がゾロゾロいる。
そうそう、私たちが忘れてはならない2つのオソロシイ戦争の話をしましょ。

ひとつは『798戦争』同時期に『598戦争』も勃発しています。
戦争の常として勝者のいない、悲惨で無益な戦いでした。
思いだすだけで涙とヨダレが垂れてしまう。え、ご存じないですと?

798戦争は日本のオーディオメーカーが一斉に、
一台79800円という価格帯に採算を度外視した実力派アンプを投入し、
重くてデカいほど偉いアンプという風潮を決定した、虚しい戦いでした。

598戦争も同時期。バブル前の上り坂だった各メーカーが、
重くてデカくて独自技術をブチこんだ自慢のフロア型スピーカーを、
一本59800円という価格帯に矢継ぎ早に投入した壮絶な戦いです。

国が破れて山河が残るかは規模次第ですが、この二つの戦争の兵士たち、
未だに中古市場でかなりのニーズがあるんです。
我々は彼らを見るたび二つの大戦を思い出し……微笑む。グフフ。

現代、同様のスペックで作ったら倍以上のコストがかかるという噂です。
フロア型というと近年はトールボーイ型を指すようですが、
私のいうのは小型冷蔵庫みたいな縦長のヤツらのこと。

いちばんスピーカーらしいルックスと重厚感、もちろん音もグッド。
置き場所はあるが……重いのは1本で30Kg以上ある。
二階まで担ぎ上げるのが心配……もう少し軽いのをプリーズ。

目星をつけた数機種を日々チェックしてたんですが、本日ポチりました。
高級機でも珍品でもないけど、若き日の憧れと思い出の一台。
製造から約50年経つけど未だに愛用者の多い、アレです。

嘘偽りなしに、JBL買うよりも勇気(別種の)が必要でした。
それは「最後の一台になるよなー、コレ」という感慨です。
さんざん聴いて馴染みのある音、超優等生のオールラウンダー。

性能やスペックは現代の中級機……いや、小型機にも負けてます。
でも好みなのは分かってる。上手に鳴らす自信もある。
ゆえに、これで迷いやスピーカー遊びから卒業となる公算が大。

ギターだとこうならない。いくらでも欲しい。今も欲しい。
でもオーディオは音楽聴くためのツールとして捉えてる部分が強く、
このスピーカーが来れば、わがシステムは完成に至る。「一通り」ではない。

調子のよいマニュアルプレーヤーとフルオート機があり、
三十路半ばの通勤帰りに量販店でよく眺めてたアナログアンプも好調で、
小型スピーカーは数セット揃い、遂に大トリの登場。

ちと遠いところからやってくるので時間がかかりそう。
どんなボロでも故障してても問題なし、必ず直して完調にしてやる。
「間違いない」お買い物をした満足に浸っておりますです。





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