Nicotto Town



半世紀ぶりにラジカセを買う。



ジャンク屋の片隅で見つけたラジカセは近年の大陸製、
AM/FMが聴けカセットテープも録再可能、表示は日本語。
なんと高齢者に優しいマシンでしょう。ウチの子になりなさい。

部屋でオーディオ鳴らさないときはスマホアプリでラジオを流している。
天災が多いからリアルタイムですぐ状況を知るにはAMラジオがいちばん。
あとはFMの音楽番組を聴いている。この役割をラジカセにやらせよう。

アダプター無しで100Vに繋げ、単三4本でも動くから非常時も安心だ。
出力0.8W、スピーカーの音質はスマホと一線を画した柔らかさで好ましい。
なんといってもダイヤルでバリコン動かし選曲する作業が懐かしい。

ネット無かりし昔、音楽に関する情報はほぼラジオに頼っていた。
ふだん聞き流す音楽なんてこのレベルでいいんだよね、とも思う。
そもそも古い音楽は、この程度のシステムでも心地よく聴ける音質だし。

カセット部分は60分テープまでしか使えないことになってる。
90分以上はワカメになってキャプスタンに巻き込まれやすいしね、納得。
たった1本しかない市販の音楽カセットをかけてみる。おお、十分。

ワウフラやf特などで騒ぐのは野暮。新品でも3000円未満の製品です。
70年代初頭に買ったナショナルのラジカセ、1万数千円したはずだ。
機能はほぼ同等、立派なものです。

せっかくだから一度、FMのエアチェックもしてみよう。
ラジオに聴き入りDJの曲名コールが終わると同時に録音ボタンを押す。
フェイドアウトのタイミングで停止。あの緊張感を懐かしみましょう。




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