残酷な天使のテーゼ
- カテゴリ:ニュース
- 2013/08/19 21:12:06
松江市の教育委員会が「はだしのゲン」を閲覧制限した
というニュースがありました。
最初は日本軍が中国人を虐殺するという
「ありもしないこと」が書かれているというクレーム。
(戦争で虐殺がないワケないだろう)
これは蹴られたそうだが。
次に描写が「残酷だから」という理由。
これが通ったそうだ。
最初の理由もふざけた話だが、
後の理由もふざけてると思う。
「たかがマンガ」の残酷描写で
子供にどんな悪影響を及ぼすというんかい。
絵に書いた残酷描写より、
肉の屠殺シーンの方が余程残酷。
でも、屠殺は子供に一度は見せるべきものだと思う。
それをしないから、生き物の「命をいただく」気持ちが芽生えないし
食べ物を平気で残して捨てる人になる。
「はだしのゲン」の残酷さなんて、それより激しくも無い、そんなもの。
私も小学生で読んだし、子供たちにも読ませた。
残酷な話だとは思ったが、
だからと言って、PTSDになるようなもんじゃない。
それに、人は「ダメと言われるとやりたがるもの。」
「残酷さ」を知らないと、残酷なことを平気でやるんじゃないのか?
例えば。
子供の頃、絵であっても乳首が描いてあるのを見ると
とてもドキドキしたものです。
隠されたものを見るのはとても興奮する。
今は、世界でも類を見ないほど、
性描写の情報がオープンになった日本。
その結果、性犯罪も少ないし、
世界で一番セックスをしない国民になりました。
「ダメ」と言わなければ、本当にやりたい人しかやらないし、
「ダメ」と言われれば、やりたくなくてもやってみたくなるもの。
「残酷だからダメ」と言われれば、
「残酷なことをやってみたい」と思わせるのではないか?
と私は考えちゃうのです。
きれいごとばかりの世界だと、背徳の歓びが生まれる。
自ら手を汚したことの無い人は
いくらでも残酷なことを発想できる。
昔話のオリジナルがどこでも「残酷さ」を持つのは
そのことを知っていたからではないか?
などと思うのですよ。
殴られたことの無い人は
殴られる痛みを知らんのです。
子供も憤って署名してました。
http://www.change.org/
戦争は自国の意見通すために
相手国の人を殺すことが目的ですからね。
マンガ「銀の匙」が実写映画化するそうです。
多分、育てた豚をベーコンにする話やると思うんで。
その流れで「豚がいた教室」も注目されるといいなー。
美意識というより、「都合悪いことは忘れる」という
日本的経営者の特質かと。
滅菌世界で生きてた生物は、あっと言う間に感染して死んでしまいます。
うちは飲食店をやっているので、どうしても食材がゴミに…
できるだけ避けたいところで、工夫はしているのですが。
戦争が残酷なのは当たり前です…戦争なんだから。
戦争の悲惨さを伝えなくては、残さなくてはと言う一方で
それを、きれいに見せようとしては本末転倒です。
たいがい、どの国も人も、被害にあったことは一生懸命訴えても
やったことは忘れがちです…
屠殺についても同感ですー。
「いのちをいただく」という食肉加工センターに勤めていらっしゃる方のお話をもとに書かれた絵本はご存知ですか。
学校の道徳の教材でも使われているそうですが、個人的には11月29日には「いい肉の日」と浮かれる前に、大人も子供も「いのちをいただく」を読む日でありたい!とひそかに思ってますw
きちんと伝えるに越した事はありません。
隠そうとするのは 日本人の変な美意識なのかしらね~?
・・・ばっかばかしい・・・。
こういう大人が国の借金や原発以上に子供をダメにする