Nicotto Town


エレウシス


ふざけた記事の記者の知性

お茶好きの藤井聡太二冠、
最初のCM出演は「伊右衛門」だった。

ところが二つ目のタイトル、王位は
名前と掛けた「お~いお茶杯」なので
伊藤園がスポンサー。

これを互いにどう思ってるのか?
というどーでもいい記事。

https://news.yahoo.co.jp/articles/481a4abe2e30b2df612ce1a85f0d165c1d48f406

これ、批判してるんではなくてね。
今の時代の記者・編集者に必要な視点だと思うのだ。

この情報化の時代。
誰もが情報発信できる時代。
「誰もが知りたい情報」というのを記事にするのは意味がない。
事実関係だったら、自分で調べられるし。(多少の検索技能はいるが)

記事として必要なのは素人が調べきれない
“専門家”の解説だ。
ところが、引っ張ってくる“専門家”が
ろくでもない場合が非常に多い。

意図的であれば、それは「機関紙」であって「マスメディア」と
呼べるものではないし、
意図的でなければ、あまりに無能で「SNS」レベルであって
「マスメディア」と呼べるものではない。

要は「誰もが知りたい情報」を扱うなら
本当の専門家であることを見抜ける程度の知性がないと
マスメディアの記者・編集者と呼んではいけないのだ。

今の世で記者・編集者に求められるのは
「言われてみれば知りたい情報」を見つけること。
隠蔽された事件もそれに当たる。

この藤井二冠を巡る「伊右衛門」×「お~いお茶」もそれに当たる。
一見、ふざけているようで、知識と知性が無ければテーマに気付けない。
一部で人気を誇る「月刊住職」もそう。
https://www.kohzansha.com/jimon.html

今月のテーマの数々、
「勤行や読経を動画にしてユーチューブで配信したら抗議された」
「本誌緊急アンケート 5大政党が講じる宗教政策」
「認知症の方々とともに介護施設で行った入居者の通夜と葬儀」
なんて、興味津々。

こういうテーマを発掘できるのが
“今”の記者・編集者としての能力であろう。
これにはセンスもさることながら、
幅広い知識とホンモノを判別できる知性が必要である。

世間の「知性」への敬意が低下すると
メディアの記事までつまらないものになっていく。
だから教育・知性への投資をしていない民主主義国家は
どんどん衆愚政治になり果てていく。
独裁をしたい者にとっては都合が良い。

政治家が知性を必要としなければならないのは
国の知的水準を守ることは国を守ることだからだ。
メディアが知性を必要としなければならないのは
国民の知的水準を守ることだからだ。

例えばテレビ局には放送法の縛りで
「教養番組又は教育番組並びに報道番組及び娯楽番組を設け、
 放送番組の相互の間の調和を保つようにしなければならない」
とあるのをご存じだろうか。
バラエティばかりに力を入れている局は実は放送法違反なのである。

バラエティは付け足しで、国民の教養を高めるのが
本来のテレビ局の役割。
放っておいたら視聴率狙いでバラエティばかりになるだろうから。
ちゃんとテレビが始まる前に日本の知性は
そういう縛りを設けていた。

日本の知性の落ち込みが続いているのは
こんなところからも見て取れる。


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2021/09/13 17:45
☆かねた一郎 さん
コメントありがとうございます。
ここのサイトは思いついたこと言い散らかしてるだけなんで。。。
アバター
2021/09/12 20:25
目にとまったら、読んでくれる人がいたら、・・・ 記者の勝ち。
あなたの日記も。



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