代表の重み
- カテゴリ:日記
- 2013/10/20 18:43:39
ボスニア=ヘルツェゴビナのW杯出場で
国民が盛り上がっているそうです。
そこで、FCグーベルという
地方都市のサッカーチームの話がありました。
90年間、イスラム系もセルビア系も交じって
一緒に盛り立ててきたチーム。
街の中には教会の隣にモスクがある。
ずっと、それぞれの文化を尊重しながらやってきた。
しかし、ユーゴ内戦時、チームメイト同士が
それぞれの勢力に兵士として取られ、
7人が命を落とし、街でも虐殺が起きてしまう。
それでも、内戦が終結し、再びチームは動き出す。
兄を虐殺されたイスラム系の会長の下で。
チームのエースはセルビア系。
民族や宗教に関するものは持ち込まない。
お互いの文化の祝日には試合をしない、など
お互いの文化を尊重する姿勢。
そして、応援するほうにもそれを守らせる。
子供たちにも民族の違いはあっても
同じ人間だと教えていく。
痛みを知る人たちはそれを知ってなお、
二度と悲惨な争いをしたくない気持ちが優先する。
沖縄の人たちもそうだ。
人口の1/3が殺される
最も被害を受けた沖縄の人たちも
恨みを越えて日本ともアメリカとも
うまくやっていこうとしてきた。
痛みを知らない世代が過去の恨みを理由に
争いを再燃させようとしている。
日韓中の争いがなんて小さく思えるんだろう。
政府がどうであろうと
権力者がどうであろうと
民族がどうであろうと
人は人。
それを言わせないため、治安維持法の
復活を目指しているわけですな。
分からないことがたくさんありますね。
争いごとをあえて起こしたがる、誰が得をするんだろう。
その辺りも目を開いて見て考えないと…
くだらないことに、いつしか流されてしまわないように
そして。自分の子どもの世代がどうなっていくのか…
戦時中の、戦争万歳、赤紙おめでとう、とか
人は簡単にそうなってしまうことを、知識としては分かるけど
実際そんな世の中になった場合に、大声で
それは違うだろうと、言えるかどうかが最大の鍵です。